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受験生 Q & A

古代ギリシャ・ローマと中世フランス・イギリス、どちらも履修できますか?

質問

古代ギリシャ・ローマと中世フランス・イギリスを学びたいのですが、どちらも履修することは可能ですか。

回答

史学科には、西洋古代史専門の教員と西洋中世史専門の教員、どちらもいます。年によって内容は異なりますが、講義では、古代ギリシア・ローマや中世ヨーロッパ(中世フランス、イギリスについて触れられることもあるでしょう)についてお話ししますし、どちらも履修することは可能です。ですが大学にはゼミと呼ばれる授業があります。教員それぞれが専門のゼミを開講しており、1年生の秋学期には、2年生からどのゼミに所属するのかを決めなければなりません。ゼミでは、最終的な目標である卒業論文執筆のために学んでいきます。 2年生の間は、西洋古代史と西洋中世史のゼミにダブル登録することも可能ですが、いずれはどちらのゼミに所属するのか、決めなければなりません。
広く勉強しつつ、何について特に深く学んでいきたいのか、何についての卒業論文を書きたいのか、時代、場所、テーマをしぼっていきましょう。

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イベリア半島史を研究したいのですが、専門の先生はいますか?

質問

私はイベリア半島史(主にバスク地方)について研究していきたいと考えているのですが、上智大学史学研究科ではそのようなご専門の先生はいらっしゃいますでしょうか。

回答

メッセージありがとうございました。

バスク地方を中心としたイベリア半島史を研究したいとのご意向のようですが、
時代はいつ頃を想定なさっておりますでしょうか。ここでは、中世もしくは近世として、
お話を進めさせていただきます。

まず中世についてであれば、史学会にはローマ教皇庁史を専門とする西洋中世史のスタッフがおります。
スペイン史の専門ではありませんが、広く地中海世界を視座において研究をなさっているので、
指導は可能であると思います。近世については、近世フランス史を専門とするスタッフがいます。
こちらもスペイン史の専門ではありませんが、バスク地方はフランスと隣接する地域ですので、
指導は可能です。以前、近世スペインの宗教史で修士論文を書いた学生を指導した経験も持っています。
上智大学全体を見渡してみると、上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域文化研究専攻に
属していらっしゃる内村俊太准教授はご存知でしょうか?スペイン近世史、とくに国制史・都市史、近世における歴史叙述を専門としていらっしゃる先生です。内村先生であれば、より専門性の高い指導が可能でしょう。
なお、大学院文学研究科史学専攻の西洋近世史の大学院演習については、内村先生の部門に所属して指導を受けながら、授業を履修して単位を取得することが可能です。その逆も可能です。

以上、ご参考になさってください。

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中国古代史については学べますか?

質問

中国古代史については学べますか?

回答

現在、当史学科には、中国古代史を専門とする教員がおりません。
関係の授業はありますが、非常勤講師の先生方に担当していただいている状態です。
ただし、上智大学のホームページにも掲載されているとおり、ただいま、前近代史の専任教員を公募しております。

古代史研究も指導できる人材を確保する予定ですので、ご期待下さい。
ただし、やはり不確定要素も多いので、中国古代史の専門教員を配している他の大学も、選択肢として検討して下さい。

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大学で武器の歴史を研究するのは難しいでしょうか?

質問

史学科を進学希望としている者です。漠然とではありますが武器、特に銃の歴史について興味があります。上智大学に限らず大学で武器の研究をするというのは資料が限られているなど厳しい面はありますか?

回答

返答が遅れて申し訳ありません。
世界史においても日本史においても、銃や武器、武力に関する研究は無数にあり、史料もある程度残っています。
よって、研究をするのは難しくありません。
要は、どのような観点で銃、武器を扱うのか、ということでしょう。
銃そのものを扱う、ということであれば、モノとしての銃がどのように発明され、改良を加えられてゆくかという技術史になります。
しかし、技術の展開には社会的、政治的需要・契機が不可欠ですので、内乱や紛争、戦争への言及は不可避となるでしょう。
鉄素材の精錬技術、火薬の開発・改良、経済流通との関わりも重要になります。
そうした、銃を中心とするシステムがどのように国際社会・地球環境を変貌させたかに話が及べば、
ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』、アルフレッド・クロスビー『飛び道具の人類史』 のような文明史、環境史も描くことができるでしょう。
銃を武器全般に拡張すれば、とうぜん古代や中世も対象とすることが可能となります。
例えば日本の弥生時代には、武器型青銅器(銅矛・銅剣など)を象徴とする社会と、楽器型(銅鐸)を象徴とする社会とでは、
その階層性や安定性、戦争に関わる考え方が大きく異なると思います。
このあたりのことは、現代の銃規制の問題とも関わってくるかもしれません。
あなたの関心次第で、どのようにも展開できる分野だと思います。

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プロイセン史を学べますか?

質問

大学でプロイセン史を学びたいと考えているのですが、上智大学の史学科で学ぶことは出来るのでしょうか?

回答

お問い合わせありがとうございました。
大学は教師のしゃべることを学ぶのでなく、自分で研究していくところなので、どのヨーロッパ・アメリカ史系のゼミに所属しても、自分でプロイセン史を研究しようと思えば、できます。

現在、プロイセン史を中心とした講義があるわけではありませんが、講義科目の一部で触れられることはあります。
ドイツ近現代史(19〜20世紀)を専門とする教員と、フランス中心ですがヨーロッパ近世史(15世紀末〜18世紀)を専門とする教員は、史学科にいますので、貴方のプロイセン研究にアドゥァイスできます。もし、教職資格をとる予定がなく、広くドイツ文化を研究したいとか、ドイツ語をマスターしたいのならば、文学部ドイツ語学科や、外国語学部ドイツ語学科も、視野に入れたら良いと思います。

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世界大戦期、戦後日本も含めた世界の動向を研究できますか?

質問

世界大戦時や戦後の日本も含めた世界の動向について広く研究することはできますか?

回答

ご返事が遅くなり申し訳ありません。
現在、当史学科では、アジア・日本史系に長田彰文教授、笹川裕史教授、ヨーロッパ・アメリカ史系に井上茂子教授がおり、近現代史の研究・教育に従事しています。
長田教授は、戦前・戦中期を対象に、中国・朝鮮半島・日本・アメリカをめぐる国際政治史を研究しています。
笹川教授は、民国〜戦中期の中国社会史が専門で、近年は政治体制と中国社会との関係について論及しています。
井上教授は、ナチス期のドイツ近現代政治史が専門で、ナチスの諸政策やホロコーストの問題、現代ドイツの歴史認識などを研究しています。
ほかにも、総合グローバル学部や外国語学部などで、近現代史を扱う授業はさまざまに開講されています。
これらの教員に指導を受けつつ、他学部他学科の授業も参照し、希望の研究テーマを深めてゆくことは可能です。

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第二次大戦下のイギリスについて学べますか?

質問

主に第二次世界大戦下のイギリスについて学ぶことは可能ですか?

回答

お問い合わせありがとうございました。
大学は教師の話すことを学ぶのでなく、自分で研究していくところなので、どこに所属しても、自分でイギリス現代史を研究することはできます。
史学科の教員は、近世史がフランス史、近現代史がドイツ史の専門家ですが、その教員の下で自分の研究を進め、アドヴァイスをうければよいのです。
実際に、このフランス近世史、ドイツ現代史を専門とする教員のもとで、イギリス史を卒業論文のテーマにしている学生は多いです。
しかし、イギリス史だけを扱う講義は史学科ではほとんどありません(例外は、イギリス人のYamamoto-Wilson先生の英語による講義で、イギリス近世史が中心です)。
イギリス現代に限定して勉強したいのならば、史学科以外では、イギリス文化研究をしている教員がいる文学部英文学科や外国語学部英語学科に入って、そこで勉強する方法もあります。ただし、そこをしているの手法は歴史学というより、文学研究とか文化研究の方法です。つまり、歴史学が研究したいなら史学科だが、イギリス限定で研究したいのなら、英文学科や英語学科で学ぶ方法もある、ということです。
なお、上智大学の教員の専門は、上智大学HPの教員研究教育情報を見ればわかります。
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東欧の戦史について深く学べますか?

質問

現在貴校を第一志望としている者です。東欧の戦史について深く学ぶことは可能でしょうか?

回答

お問い合わせありがとうございました。
大学は教師のしゃべることを学ぶのでなく、自分で研究していくところなので、どこに所属しても、自分で東欧史を研究しようとすれば、できます。
史学科の教員は、近世史がフランス史、近現代史がドイツ史を中心に研究している教員なので、その先生方のもとで、自分の研究を進め、アドヴァイスしてもらうことはできますが、東欧史を中心とした講義があるわけではありません。
自分で研究するにしても、東欧の専門家がいるかどうかで、十分なアドヴァイスがもらえるかは、変わってきます。
「東欧」がロシアを含むヨーロッパの東側(スラブ系民族が多く住む地域)を指しているのならば、上智では、史学科よりも外国語学部ロシア語学科の方が、ロシア語をみっちり鍛えられますし、総合グローバル学部の国際関係論の先生方の下での方が、国際関係としての戦争が詳しく研究できるかもしれません。
それから、独露間の地域(ポーランド、チェコ、旧ユーゴスラヴィア、ブルカリア、ルーマニア、ハンガリー、バルト諸国、フィンランドなど)は、それぞれ言葉が違い、外語大以外の一般大学では、その言葉を教えていません。
東欧史は語学を習得するうえで難しさがあります。

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日本や西洋の馬の文化を研究できますか?

質問

日本や西洋の伝統馬事芸能や馬事文化について研究することは可能ですか?

回答

なかなか、馬に関する伝統文化を専門的に研究できる大学は、多くはないだろうと思います。
分野としていうならば文化史、とくに芸能史や民俗学ということになるので、それらがしっかり勉強できるところといえば、首都圏では國學院大學、成城大学、筑波大学などでしょう。
選択肢のひとつとして検討してみてください。

上智の史学科では、日本史に、動物の歴史や動物に関する民俗を研究テーマとしている教員が複数おり、これまで、馬を用いた神事や馬に対するメンタリティ、武力と馬との関係などについて、卒業論文が執筆されています。
よって、卒業論文のテーマとして指導してゆくことは可能です。

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近代ドイツの外交史を研究できますか?

質問

上智大学文学部史学科では近代ドイツの外交史を主に研究していくことは可能でしょうか?

回答

お問い合わせメールありがとうございました。

答はイエスです。近現代ドイツ史が専門の教員が史学科にいますし、上智大学には文学部ドイツ文学科や外国語学部ドイツ語学科があり、そこにドイツの政治や文化に造詣が深い教員が複数いますから、研究に必要な基礎知識や方法論についてのアドヴァイスが得られるでしょう。

一言追加説明しておきます。大学での勉強というのは、高校までのように教員が教える内容を理解して覚えていくのが主ではなく、自分で追求したい問題を見つけて、自分でそれについて調査・分析し、ときどき教員や先輩や仲間にアドヴァイスを受けて、研究を完成していくことです。つまり、自分で研究を進めていく態度が基本です。自分が何をしたいのかをじっくり考え、どこで何ができるのかを調べて、志望校や志望学科を選んでください。

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