受験生 Q & A

四大文明など海外古代史を学べますか?

質問

こんにちは。突然のメール失礼します。
私は現在高校二年生で進路に悩んでいるのですが、日本だけでなく海外の歴史に興味があり、世界遺産検定などに力を入れています。その中でも私が興味を持っているのは古代エジプトやメソポタミアなど四大文明をはじめとする海外古代史を学ぶことは可能なのでしょうか。よろしくお願いします。

回答

お問い合わせありがとうございます。年末年始を挟んで対応が遅れてしまい、申し訳ありません。
本学科には、西洋古代史分野に中川亜希准教授、東洋前近代史分野に大川裕子准教授を配しています。中川准教授は、古代ローマの碑文読解を通じた皇帝イメージや都市研究がご専門、大川准教授は、主に漢帝国時代の農業史・環境史がご専門です。いずれも、それを遡る古代文明に対しても一家言お持ちなので、概説の授業などではそこからお話が始まるでしょうし、特講などでより詳細に論じられる場合もあるでしょう。これまで、学内の他の先生方にもアドバイスをいただきながら、四大文明について卒業論文を書いた学生もいます。あなたが、本学で四大文明について勉強し、卒業研究として深めてゆくことは可能でしょう。
ただし、より専門的に学びたい場合には、海外を対象とした考古学をカリキュラムとして持ち、体系的に教授している大学に進学する必要があります。本学史学科は文献史学を主軸とする学科で、過去に書かれた記録=史料を読み解き、歴史像を構築してゆくことを目的とします。一方の考古学は、発掘を通じて得た遺物、遺跡といったモノを対象に、分析・考察を行い歴史像を構成してゆきます。両者は連携する場合も多いのですが、そもそもの方法論が異なることも多々あるのです。
本学科では、国立歴史民俗博物館の考古学の先生をお招きし、考古学に関する授業も開講していますが、考古学者を育成する環境にはありません。その点、充分に検討され、進学先を選択されるべきかと思います。
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