受験生 Q & A

日本古代史の研究設備について

質問

1. 私は特に日本古代史について興味があり、将来大学院に進学して研究したいと思っています。その研究の設備など史学科でどのように学べるのか教えて下さい。
2. また貴学は外国語教育に力を入れていると伺ったことがあるのですが、歴史学ではどのように力を入れているのですか

回答

1. 本学の日本古代史は文献史学中心です。もしあなたが考古学を主体に勉強したいのであれば、考古学の強い大学を選ぶ必要があります。これらの大学は博物館を併設していて大きな強みとなっています。本学には学芸員課程やキリシタン文庫はありますが、残念ながら古代史に関して同等の設備がないため、学外の研究者・各種機関との連携によって、教育・研究を行うことになります。
 
具体的には、2年次のプレゼミ、3~4年次のゼミを通じて、卒業論文執筆に向け研究を深めてゆくカリキュラムとなっています。日本古代史のプレゼミでは、春学期に古代史研究の基本ツールの使用法、研究の仕方などを学び、秋学期には、神話から史書、律令、正倉院文書などの古文書、平安貴族日記などの古記録、説話、絵巻など、古代史研究に必要な各種史料の読解の仕方を勉強します。3年次のゼミでは、春学期に受講生全員でひとつの史料(これまでの例でいえば、『日本霊異記』『類聚三代格』『日本三代実録』『類聚国史』『江談抄』など)を輪読し、秋学期には卒論の構想発表を繰り返してゆきます。担当教員が東アジアの心性史・環境史を専門とし、民俗学・人類学の方法に基づき中国少数民族の調査も行っている関係で、東アジアに開かれた日本史研究を志向し、方法論的にも自由度の高いことが特徴のゼミとなっています。
2. 本学では、学生それぞれの研究分野に必要な外国語(中国語、韓国語や東南アジア語をはじめ、また欧米各国語やアラビア語等)の履修が可能となっていて、史学科の各ゼミ授業では、指導教員の専門にそって原書講読が行われています。どの分野でも英語は抜かせませんが、フランス語圏をやろうという学生はやはりフランス語を履修しています。もちろん研究対象国への各種の留学も奨励しています。
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