1 4 5 6 7 8 13

受験生 Q & A

世界各地の墓地や埋葬について学べますか?

質問

日本に限らず、世界各地の墓地や埋葬、に興味があります。貴学でそういった内容を学ぶことはできますか?

回答

質問ありがとうございます。
まず、これまでの回答をみていただけば分かるのですが、歴史学の対象として突拍子もないものでない限りは、大学の史学科ではあらゆる事象を研究することができます。教員は、学生の問題意識を可能な限り大切にし、それを育て、発展させてゆくのが責務ですので、その点は安心して下さい。
ただし、教員の専門によって、得意な分野、不得意な分野が存在するのも確かです。
その点から考えてみますと、現在、日本古代史担当の北條勝貴教授、同中世史担当の中澤克昭教授、同近世史担当の川村信三教授、東洋前近代史担当の大川裕子准教授、西洋古代史担当の中川亜希准教授、同中世史担当の藤崎衛准教授、同近世史担当の坂野正則教授は、専門が宗教史をカバーしており、喪葬・墓制についても造詣が深く、なかには具体的な研究業績を持つ教員もいます。
1年生で学ぶ「概説」や、2年生以上で学ぶ「特講」では、喪葬・墓制について言及される、あるいは中心的に取り扱われることもあるでしょう。
現実的に卒業論文を書くうえでは、どこか専門的な時代・地域を決めてゼミに所属していただかなくてはなりませんが、2年生では複数のゼミに所属することも可能ですし、また指導担当ではない教員からもアドバイスを受けることができます。
本学科はグローバル・ヒストリーを標榜していますので、広い関心を持つ学生さんは大歓迎です。

上へ戻る

1830年から現在に至る、中国と世界の歴史を学べますか?

質問

上智大学で、1830年から今までの中国と世界の国の歴史を学ぶことができますか? 例えば、阿片戦争の原因を探すこと。

回答

お問い合わせありがとうございます。
本学科のアジア・日本史系:中国近現代史担当の笹川裕史教授は、『銃後の中国社会―日中戦争下の総動員と農村』『中華人民共和国誕生の社会史』などの著書があり、主に日中戦争期の中国社会のありさまを研究されています。しかし、近現代の中国の激動を理解するためには、当然清国末期の情況、同国をめぐる国際関係を紐解いてゆかねばなりません。前代にまで遡って指導することも、珍しくないことです。これまで笹川教授のゼミに所属してきた学生のなかにも、アヘン戦争その他をテーマに卒業論文を書いたひとがありました。
本学科はグローバル・ヒストリーの構築を標榜していますので、同時代の西洋史、日本史でも、当時の国際関係を意識しながら研究が進められています。学生も2年生までは、複数のゼミに在籍しながら(例えば中国近現代史と西洋近現代史、中国近現代史と日本近現代史など)、より広い視野で専門的な研究の知識・技術を学ぶことができるカリキュラムとなっています。また、複数のゼミに所属していなくとも、他分野の教員から指導を受けて研究を進めてゆくことは可能です。
皆さんのモチベーション次第で、問題意識をどのようにでも深めてゆくことはできると思います。

上へ戻る

日韓関係の政治史、法制史を学べますか?

質問

日韓関係の問題解決に向けて日韓の政治史や法制史を研究したいと思っています。貴学文学部史学科ではそういったことは学べるでしょうか?

回答

せっかくご質問をいただきながら、ご返事が遅くなり申し訳ありません。
日韓関係の問題解決に向けて、日韓の政治史や法制史を研究されたいとのこと、先鋭な問題意識で素晴らしいと思います。

現在、本学科のアジア・日本史系:日本近現代史を担当している長田彰文教授は、日本・韓国・アメリカ・台湾など、近代東アジアの国際政治史が専門で、『セオドア・ルーズベルトと韓国』『日本の朝鮮統治と国際関係』『世界史の中の近代日韓関係』などの著書があります。
学界の最先端のレベルで基本事項を学ぶ「超領域・隣接学概説」、より教授の研究関心に沿った専門的な「歴史学特講」など、あなたの関心にかなう授業に出会うことは可能かと思います。そのまま長田教授のゼミで、ご自身のテーマを深めてゆかれればよいでしょう。
また、よりアクチュアルな問題に触れる「政治学」、同時代の西洋史「歴史学特講(西洋近現代政治社会史)」、東洋史「歴史学特講(中国近現代社会政治史)」などを通じて、一層広い視野での研究も可能になると思います。

しかし、上智大学には史学科のほかに、あなたの関心に合致する学科として、総合グローバル学部総合グローバル学科もあります。
ひとつの事象を歴史的に深く掘り下げたいなら史学科ですが、課題解決型の実践へ結びつけてゆこうとするなら、総合グローバルのほうが適しているかもしれません。
そちらのほうの情報も入手され、将来のことも考えながら、進学先を決定されるのがよいだろうと思います。

上へ戻る

関東大震災の歴史を研究できますか?

質問

関東大震災の歴史を研究することはできますか?

回答

ご質問への回答が遅れ、申し訳ありません。
皆さんの問題意識に応じて、研究の枠組みを提示することは可能です。

本史学科は、東日本大震災の際、仙台の東北学院大学に協力して、被災した文化財のレスキュー活動に従事した経緯もあり、教員の災害・防災・減災に対する意識は高いと思います。
アジア・日本史系の北條勝貴教授は、東アジア環境文化史が専門で、災害史にも多くの業績があり、『日本災害史』『日本歴史災害事典』などにも執筆しています。同じく日本近現代史担当の長田彰文教授は、韓国・台湾・アメリカ・日本などをめぐる近現代政治史がご専門ですが、関東大震災を国際社会がどのように受けとめたかに関する研究もあります。

皆さんの関わり方次第で、研究を深めてゆくことはいくらでもできるはずです。

上へ戻る

感染症の歴史を研究できますか?

質問

感染症の歴史を研究することはできますか?

回答

ご質問への回答が遅れ、申し訳ありません。
まず、これまでの回答をみていただけば分かるのですが、歴史学の対象として突拍子もないものでない限りは、大学の史学科ではあらゆることを研究することができます。教員は、学生の問題意識を可能な限り大切にし、それを育て、発展させてゆく方法を示すのが責務です。
ただし、教員の専門によって、得意な分野、不得意な分野が存在するのも確かです。
その点から考えてみますと、現在、本史学科には、感染症の歴史そのものを専門にしている教員はいません。しかし、政治史や社会史、文化史などの視点から、感染症その他の病の歴史に言及したり、論考を上梓している教員はあります。それぞれが担当する「概説」「特講」などの授業でも、「病の歴史」そのものをテーマに開講された年がありました。現在、大学院でも、医学史を研究している院生がいます。
しっかり問題意識を持っていれば、それに応える枠組みを提示することは可能と思います。

上へ戻る

第二次大戦の日本の戦争について学べますか?

質問

第二次世界大戦における日本の戦法、武器、生活や他にもあらゆる戦争について深く学びたいと考えております。戦争史などは学べるのでしょうか?

回答

質問ありがとうございます。
まず、どんな質問にも最初にお答えしていることですが、基本的に大学は自分の問題意識に基づき、研究を進展させてゆくところです。
指導教員は、可能な限り皆さんの関心をより専門的に育てるような形でアドバイスしてゆきますので、頭ごなしに否定をすることはありません。
あとは、教員の専門研究の性質によって、指導のあり方が変わってくることはありえますが、学生の皆さんの多様な興味に対応できるような教員を配していますので、概ね問題はなかろうと思います。
戦争は、日本史・東洋史・西洋史といった分野、古代から現代に至る時代を問わず、政治・経済・社会、および地球環境にも多大な影響を及ぼすファクターです。よってどの教員も、それぞれの専門領域における「戦争」について、講義や演習でそれなりに扱っており、毎年の卒業論文でも、テーマとする学生は少なくありません。日本史に限ってみても、古代史の北條勝貴教授には日中の兵法の比較に関する論考がありますし、中世史の中澤克昭教授は城郭史や武力の歴史が専門です。
そして、日本近現代史の長田彰文教授は、東アジア国際関係史が専攻ですが、日本の近代戦時代の政治・外交に関する多くの論著を公刊されています。
戦争に関して、さまざまな面からアプローチすることは可能と思います。

上へ戻る

他学部の学生でも史学科の講義を学べますか?

質問

理工学部志望の受験生です。他学部の学生でも史学科の講義を受講することは可能でしょうか? また、学部で主に物理学を学びながら世界の気象災害の歴史やその当時の社会の動きについても学部ことはできますか?

回答

質問ありがとうございます。
もちろん、他学部他学科でも、史学科の授業を受講することは可能です。
「演習」(ゼミ)など一部の科目は、「他学部他学科生受講・否」となっていますが、大部分の「講義」科目は、他学部他学科生へも開放されています。詳しくは、専攻する学部学科の『履修要覧』を確認していただきたいのですが、一定限度までは、卒業単位に換算することも可能なはずです。
現時点の史学科開講の授業で、気象や災害の歴史そのものを講義している科目はありませんが、環境史・環境文化史を専門にしている教員は複数いますので、多くの「概説」や「特講」で、気候変動や災害の影響、それらへの適応の問題は前提として語られますし、トピックとしても扱われることもあります。
必要ならば、担当教員に参考文献、勉強の方法などを質問することもできるでしょう。

上へ戻る

天災の歴史、その時代の人々の動きについて学べますか?

質問

天災の歴史やその時代の人々の動きについて貴学の史学科で学ぶことはできますか?

回答

質問ありがとうございます。できます。
アジア・日本史系中国前現代史担当の大川裕子准教授は、中国の環境史が専門で、気候変動や水害への適応、開発とそれに伴う災害などについて、多くの研究業績があります。同じく日本古代史担当の北條勝貴教授は、東アジア環境文化史が専門で、『日本災害史』(吉川弘文館、2006年)、『日本歴史災害事典』(同、2012年)にも執筆しており、東日本大震災の際の文化財レスキュー活動にも従事しました。また昨年度は、ヨーロッパ・アメリカ史系西洋近世史担当の坂野正則教授が、「パリ・ノートルダム大聖堂の再生へ向けて-歴史/信仰/空間から考える-」と題するシンポジウムを主催しましたが、これなども火災(天災/人災が相半ばしますが)に対する政治的・文化的対応の研究といえるでしょう。
他にも各種の講義で、水害、土砂災害、地震、疫病などがトピックとして扱われており、輪講「現代歴史学の課題」などの統一テーマとなることもあります。各教員とも、専攻する時代・地域に則った専門的アドバイスをすることは可能ですので、あとは学生さんの頑張り次第ということになると思います。

上へ戻る

食文化の歴史についての研究は可能ですか?

質問

歴史から見た食文化についての研究は可能ですか?

回答

ご質問ありがとうございます。可能です。
この種のご質問には、まず必ずこうお答えすることにしているのですが、本校に限らずどの大学でも、歴史に関係することであれば、基本的に史学科で研究できないことはありません。たとえその大学に、テーマに関係する研究を行っている教員がいなくとも、調査方法や研究方法は共通していますので、指導は可能だからです。
そのうえでですが、本学科には、食文化について研究論文を執筆している教員が複数います。
新年度から中国前近代史を担当される大川裕子准教授は、秦漢期の環境史がご専門で、生業から食文化に関わる種々の業績があります。日本中世の中澤克昭教授は、狩猟文化との関わりから、『肉食の社会史』という単著を上梓されています。日本古代の北條勝貴教授には、稲作中心主義の相対化や、宗教と生業・食文化に関する論考があります。
大学へ入ってどの時代、どの地域の研究に進むかにもよりますが、本学科では所属するゼミ以外の教員からもアドバイスをもらえる状態は整っていますので、どの方向へ進んでも食文化史の研究は可能だと思います。

上へ戻る

社会人入学で、働きながらの履修は可能でしょうか?

質問

社会人として働いており、3年次編入試験での入学を検討しております。仮に入学出来た場合でも、働きながらの勉強を想定しておりますが、単位取得等、現実的に両立は可能なものでしょうか?

回答

ご質問いただきありがとうございます。
現在、史学科への編入学の事例で最も多いのは、上智短大からの編入のために特別に設けられている枠です。
この場合、短大で履修済みの科目と史学科のカリキュラムとの照合を行い、振替可能なものについては卒業に必要な単位として認めてゆきます。
同じ上智学院で教育方針を共有している部分もあるのですが、やはり歴史学の専門教育を受けているわけではありませんので、専門科目のほとんどは新たに履修しなければなりません。卒業論文を書く準備が整うまでに相当の時間を要し、編入から卒業まで3年かかってしまうのが普通です。
上智短大枠以外の編入学については、より条件が厳しくなるといえます。
そのうえで、あなたの勤務形態も問題となるでしょう。
もしフルタイムで勤務されているとなりますと、各科目の担当教員の配慮があったとしても、卒業に必要な単位を確保してゆくのは、残念ながら相当に困難と思われます。
もしよろしければ、卒業された学部・学科のほか、勤務形態などについても付記いただき、あらためてご質問ください。

上へ戻る
1 4 5 6 7 8 13

新しい質問を投稿したい方へ