古代オリエント史は学べますか?
質問
古代オリエント史は学べますか?
回答
返事がおそくなり申し訳ございません。
古代オリエント史を専門とする教員はいません。
私はドイツ史に興味があります。特にナチス、ユダヤ人迫害、ホロコーストなど、1930年頃のドイツに興味があります。ドイツ文学科とこちらの史学科だとどちらのほうが、ドイツ史を深く学ぶことができますか。
歴史として学ぶならば、史学科でしょう。ドイツ文学科ならば、文学作品を通じて、また文化史のような角度からナチ時代のことを扱うと思います。まず、それぞれの学科の教員がどういう研究をしているのかを、上智大学のホームページある教員研究情報をみて確認して、その教員のしている授業をホームページにあるシラバスで調べてみてください。
パレスチナ問題について勉強することはできますか?
高校までの勉強と違って、大学では自分で問いをたてて、自分で色々な本や資料を読み、フィールドワークなどもして、問いを追求してゆくのが建て前です。これを研究といいます。
教員はアドバイスを惜しみませんので、それをうけてパレスチナのことを自分で研究するのは、本学史学科でも可能です。史学科の授業で歴史学の方法論を身につけながら、パレスチナの専門家の授業を、大学・学部・学科の枠を超えてとりにいけばよいのです。
現在、史学科にはパレスチナ研究の専門家はいません。専門の教員から直接指導を受けたい、パレスチナ以外の歴史には興味がないのであれば、専門家がいる他大学や上智の他学部をめざすべきでしょう。大学のホームページで教員情報をみて、事前に十分に検討してください。
こんにちは!
わたしは近世ヨーロッパ史、国で言うと特にスペイン史に興味があるのですが、上智大学の史学科で学ぶことは可能でしょうか?
去年の上智のパンフレットの科目紹介には載っていなかったので…
パンフレットに載ってない科目でも学ぶことはできるのでしょうか?
大学での勉強というのは、「教師が教えることを学ぶ」という部分は、全体の3分の1以下に過ぎず、学年が進むほど、自分で調査し研究するところです。文学部は特にそうです。教員は学生の研究方法やその成果をチェックする役割です。
史学科には西洋近世史の教員(専門はフランス史)はいますが、スペイン史の研究者はいません。もちろん「西洋史概説」などの授業の中で、スペイン史を扱うことはありますが、部分的です。
もし、スペイン限定で勉強したいなら、外国語学部のイスパニア語学科の方が、近世スペイン史の内村先生や近世スペイン美術史の松原先生がいらっしゃいます。ただし、イスパニア語学科の全体の方向性は、スペイン語と、現代のスペイン語圏(ラテンアメリカが主)の地域事情です。
史学科の西洋近世史の先生について学び(つまり史学科に属して)、イスパニア語学科の関連の先生の授業に参加させてもらう、ということも可能ですが、その場合、かなりスペイン語ができないとイスパニア語学科の授業は困難です。
史学科に入れば、歴史学の方法論が身に付き、日本史・東洋史・西洋史と広く学習したうえで、自分の研究テーマで卒論を書くことになります。
結局、スペインがやりたいのか、歴史学がやりたいのか、の違いでしょう。
オープンキャンパスなどで両方の学科ブースを訪問したらどうでしょうか。
上智大学文学部史学科を志望している高2です。高2の選択教科で地理Bを取ったため(日本史必修)、世界史は高1でしかやっていません。
受験では日本史を選択します。
入学後、世界史の知識が乏しいと大変でしょうか?
上智の史学科は、たとえ日本史専攻でも、1・2年次に、東洋史・西洋史についても所定の単位数を取得しなければなりません。したがって、ハンディがあってそれなりの努力をしないといけないという事実はありますので、試験に合格したら、世界史のやっていない分野を自習で補うようにして下さい。高校で1年間はされたので、知識はゼロではないと思います。参考書はたくさんあります。先輩たちもそうやってきました。この自習は、視野がひろがって、昨今の国際情勢を理解する上でもとても役に立つはずです。
上智大学の史学科に進学を考えている高校生です
もちろん、可能です。江戸城については多くの研究の蓄積がありますから文献研究には事欠かないでしょう。上智大学からは歩いて15分の東御苑公園が、江戸城の天守閣(焼失)や大奥のあった場所です。
江戸の発展史とともに、江戸幕府の成立期を勉強するのも(すでにたくさんの人がおこなっているとはいえ)興味深いテーマです。
留学の目的はアメリカで日本史を学べるかという意味でしょうか。もちろん可能です。
ただし、学部の交換留学のレベルですと、専門課程に入るわけではありませんから、幅広くいろいろな授業をとることになります。
歴史の科目も多く、毎回100頁を越える課題図書を読んでからでないとゼミの討論についていけないというハードな授業をアメリカは伝統としています。日本の留学生は、日本人だから有利だろうと、よく日本の近世(江戸から明治)あるいは太平洋戦争期の歴史をとるのですが、英語力の問題もさることながら、歴史知識についても不十分なことが多く、アメリカの学生に論破されるなんてことがよくあります。留学までにしっかり日本のことを勉強していくべきでしょう。
その点、アメリカでのアジア史への興味は最近かなり高いのでよい勉学の機会になると思います。
古代エジプト考古学に興味がありますが、そちらの大学で学ぶことは可能でしょうか?
メキシコ、ギリシャにも、やや興味があるので、そちらも教えてくださると嬉しいです。
残念ながら、古代エジプト考古学(それに、メキシコやギリシアの歴史や考古学)の専門家は現在教員にいません。
本気でお勉強する気でしたら(留学するとか、大学院をめざしているというレベルを意味してます)、教員が現職でいる大学をめざされたほうがいいです。
でも,趣味に毛が生えたレベルで大学生活をたのしみたい、というのであれば、どこの大学にいても自学自習できますし、大学の教員は、どの大学に所属していようがいまいが門を叩く人には同好の士として接してくれるはずですので、あなたがたとえどこの大学に入っても、あきらめることはありません。ようするに、本人のやる気にかかってます。
(1)史学科での授業やゼミは、基本的に専任教員の方々の専門範囲内に収まってしまうのでしょうか。
(2)私は、アメリカの近現代の政治外交史、または文化史(映画などの娯楽作品)に興味があります。貴学で、私の興味のある分野を勉強・研究できるでしょうか。
(1)ゼミ紹介や卒業生の声ををじっくりお読み下さい。どのゼミでも各人関心のおもむく卒論を選んでいます。教員はそれなりに学識と経験を積んでいるので、たとえ専門外でも学部生レベルであれば十分対応できます。
(2)アメリカ近現代の政治外交史ならば、外国語学部英語学科や総合グローバル学部に直接の専門家がいます。もちろん、史学科所属の学生も授業を受け指導を受けることができます。
映画文化についても、語学系学科に映画を素材にした科目が色々開設されてますので、語学に自信があればそれを受講することでかなり知識を深めることができるでしょう。
史学科においても、ご存知のように映画は効果的な大衆操作装置でしたから、重要な研究対象であり、どの教員も関心を持っていますから、一定水準の指導を受けることはできると確信してます。
大学入ったら日本史の近現代を学びたいと思ってるのですが、史学科で学べますか??
上智大学のHPをちょっと調べていただければ、史学科とは歴史学を専門に学ぶ学科であり、日本近現代史の教員が一人所属していることが分かるはずです。彼の守備範囲は幕末から現代の国際関係ですが、卒論レベルではたとえば美術史や宗教史などにもこれまで対応してきました。
なお、総合グローバル学部や国際教養学部にも日本近現代史を専門にしている教員はいますし、他の学部にもそれぞれの分野で当該時代を射程に入れている教員はおりますので、専門によってはそちらにチャレンジするか、史学科に所属して教えを請うこともできます。
史学科では、美術史を学ぶ事は可能ですか?
質問の内容が漠然としているので(地域と時代が不明)、的確に答えられないかもしれませんが、美術史を一生の仕事にしようとお考えでしたら、専門学科を持っている大学へのチャレンジをお勧めします。
4年間の上智での学生生活の中で美術史を楽しみ、卒論のテーマにしたい、というのでしたら十分可能です。歴史研究には美術史は不可欠ですので、専門外の教員であっても多かれ少なかれそれに触れるのが普通だからです。この事情は特に古代・中世について言えます。日本史では歴史がらみで絵巻物や仏教美術、その他を当然扱ってますし、学芸員課程には日本中世彫刻史の専門家もいます。東洋史でも事情は同様で、さらに非常勤講師の授業で補足もしています。西洋史では、幸いにも中世美術史の専門家が所属しています。また、外国語学部イスパニア語学科(バロック美術)や国際教養学部(現代美術)にもそれぞれ専門家がいます。