選挙権拡大の歴史的過程や背景を学びたいのですが?
質問
私は現代の日本の投票率の低下について関心があり、問題解決のために選挙権拡大の歴史的過程や背景を学びたいと考えているのですが史学科で学ぶことは可能でしょうか?
回答
お問い合わせありがとうございました。回答が遅れ、申し訳ありません。
大変アクチュアルな問題意識でよいと思います。分野としては近現代史になりますが、投票率の低さの原因や背景を問うとなれば、もちろん投票権の拡大の問題のほか、現在の小選挙区制と市民の意思との乖離、いわゆる一票の格差の問題、政治への期待の減退、政治参加や社会運動の忌避など、極めて広汎な事象を扱わないと、納得のゆく回答は得られないのではないかと思います。
そのうえで、質問者さんの問題意識にきちんと応えてくれる学問が、政治学なのか社会学なのか、あるいは歴史学なのか、もう一度検討してみる必要があるでしょう。あくまで過去から現在に至る通時的な変化を扱いたいなら歴史学、現在の複雑な情況を共時的に解き明かしたいなら政治学、社会学などのほうがよいかもしれません。