受験生 Q & A

アジアの少数民族について研究していますか?

質問

2月4日に行われた、共通テスト併用型入試の問題に感動しました! 上智大では樺太アイヌなど東アジアの少数民族についての研究も行われているのですか?

回答

ご質問ありがとうございました。
本学の史学科は、もともと文献史学、文化人類学、考古学の3本柱でした。1980年代の末、白鳥芳郎名誉教授が在籍されていた頃までは、中国西南地域から東南アジアにおける少数民族の調査・研究が盛んになされ、貴重な典籍、衣服、装身具等の収集も行われていました。白鳥名誉教授が退任されたとき、本学には博物館がなかったため、同コレクションは姉妹校の南山大学へ移管され、現在では同大学の人類学博物館に収蔵されています。現状、本学科には、人類学を専門とする研究者が在籍していないため、残念ながら、かつてのように盛んに研究が行われているわけではありません。東アジア環境史が専門の北條勝貴教授が、限定的な形で、中国少数民族のナシ族やヤオ族、アムール側流域・樺太以南の文化・産業について研究されているのみです(参考:こちら)。
本学科へ進学された場合、グローバル教育学部などとの連携において、少数民族の研究を行うことは可能です。ただし、より専門的な研究を望まれる場合は、東京外国語大学等(北方狩猟民であれば、東北大学や北海道大学)、文化人類学を専門に研究できる大学をおすすめします。

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