1830年から現在に至る、中国と世界の歴史を学べますか?
質問
上智大学で、1830年から今までの中国と世界の国の歴史を学ぶことができますか? 例えば、阿片戦争の原因を探すこと。
回答
お問い合わせありがとうございます。
本学科のアジア・日本史系:中国近現代史担当の笹川裕史教授は、『銃後の中国社会―日中戦争下の総動員と農村』『中華人民共和国誕生の社会史』などの著書があり、主に日中戦争期の中国社会のありさまを研究されています。しかし、近現代の中国の激動を理解するためには、当然清国末期の情況、同国をめぐる国際関係を紐解いてゆかねばなりません。前代にまで遡って指導することも、珍しくないことです。これまで笹川教授のゼミに所属してきた学生のなかにも、アヘン戦争その他をテーマに卒業論文を書いたひとがありました。
本学科はグローバル・ヒストリーの構築を標榜していますので、同時代の西洋史、日本史でも、当時の国際関係を意識しながら研究が進められています。学生も2年生までは、複数のゼミに在籍しながら(例えば中国近現代史と西洋近現代史、中国近現代史と日本近現代史など)、より広い視野で専門的な研究の知識・技術を学ぶことができるカリキュラムとなっています。また、複数のゼミに所属していなくとも、他分野の教員から指導を受けて研究を進めてゆくことは可能です。
皆さんのモチベーション次第で、問題意識をどのようにでも深めてゆくことはできると思います。