海外の古代史・考古学、フィールドワークは?
質問
大学で海外の古代史、考古学を学びたいと思っています。
1)上智大学文学部史学科では、古代史、考古学は学ぶことが可能でしょうか?(大学院に行くつもりはありません)
2)フィールドワークをしてみたいのですが、こちらの学科ではフィールドワークの実習やサポートはありますでしょうか?
回答
1)本学史学科では、西洋古代史(古代ローマ史)が専門の教員がおりますので、海外の古代史を学ぶことは可能です。また、考古学に関しては、国立歴史民俗博物館から東洋考古学が専門の研究者をお招きし、授業を担当していただいています。そのほかにも、史学科に在学しながら、本学他学部他学科に所属している考古学研究者の講義を受講することもできます。本学史学科は文献史学が中心の学科であり、考古学を自らの専門とするような研究はできませんが、考古学の方法と成果を学んで文献史学に採り入れ、卒業論文へ仕上げてゆくことは可能です。
2)アジア・日本史系の古代史のゼミでは、民俗学を志す学生も受け容れ、フィールドワークの基礎についても指導を行っています。また、現在本学文学部が推進している横断型人文学プログラムでは、人文学におけるフィールド系の学びを推奨しており、史学科教員が主に担当する、「フィールドワーク入門」「プロジェクト・ゼミB(フィールド系)」などの授業が開講されています。これらでは、フィールドワークの理論・方法から、何人かの教員による自己の調査成果の報告、グループワークによる調査実習と民俗誌の作成、報告会といったカリキュラムが組まれています。他の研究機関から民俗学や人類学専門の研究者を招き、輪講なども行っておりますので、フィールドワークについて多角的に学ぶことが可能です。