受験生 Q & A

史学科から教師になる意義とは?

質問

私は現在、高校の世界史の教員を目指しております。しかし、教育学科ではなく、史学科から教員になる意義とは何でしょうか。

回答

史学科Q&Aへのお問い合わせをありがとうございます。

高校の世界史教員を目指されているということで、「教育学科ではなく、史学科から教員になる意義」についてお知りになりたいということですね。とりあえず、上智大学に絞ってお話しします。

上智大学の場合、史学科(文学部)でも教育学科(人間総合学部)でも取れる教員免許は同じです(中学一種の社会・高校一種の地理歴史・公民)。カリキュラムはもちろん違いますので、史学科の場合は歴史学の授業を取りつつ、教職に関する科目を履修する必要があるので、多少たいへんです。

しかし、史学科を出て世界史の教員になることには、大きな意義があります。それは「歴史学の卒業論文を書いている」という点です。世界史の教科書には色々な事項が書かれていますが、それら一つ一つには根拠となり史料があり、様々な解釈や議論があります。

史学科の卒業論文では、一つのテーマを選び、これまでの研究を整理した上で、自分独自の説を提示することが求められます。こうした「歴史家の営み」を体験した教員が高校生の前に立つことは、ネットやAIで簡単に知識が手に入る時代においても、非常に重要だと思います。

質問者様が史学科(できれば上智大学の)でしっかり学ばれ、高校の教員となられることを祈っています。頑張ってください。

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