第13回知の上南戦参加記

~第13回 知の上南戦参加記~

秋も深まり肌寒くなっている頃、10月30日(土)に毎年恒例の大学間交流の「知の上南戦」が行われました。今年は13回目の開催となり、南山大学からは上村ゼミ、平松ゼミと森山ゼミ、そして上智大学からは小塩ゼミが「知の上南戦」に参加し、総勢21名の学生が集まりました。今年もコロナ禍の関係で去年に引き続きオンラインでの開催となりました。

まずは各ゼミの紹介から始まり、次に各大学のゼミの代表者とグループによる研究内容の発表がそれぞれ25分程行なわれました。発表後は教授や学生から発表に対する質疑応答の時間がそれぞれのゼミに10分間設けられました。

最初は、上智大学小塩ゼミのゼミ生6名による全体発表でした。研究テーマは、 “Dependents housing in Chiyoda-Ward after WWII” でした。日本がアメリカ軍に占領されていた1945年から1952年までの期間に、アメリカ軍の兵士とその家族が千代田区でどのような生活を送っていたのかについて発表しました。千代田区の当時と現代の写真と歴史資料を使いながら、アメリカ軍の生活を詳しく発表して下さり、とても分かりやすく素晴らしい発表でした。

次は、南山大学平松ゼミの中村さんの発表でした。研究テーマは、 “The Relationship between Women Legislators and Local Political Communities in the U.S.” でした。アメリカ女性の法律制定者と地域の政治共同体の関係性について、ミズーリ州の議員であるCori Bush(コリー・ブッシュ)を例に、現状を発表して下さいました。アメリカの女性議員がどのように地域の課題を解決し、そして男女平等を実現する為にどのような行動を起こしているのかを学ぶことができ、非常に興味深い内容でした。

最後は、南山大学平松ゼミの番場さんの発表でした。研究テーマは、 “The Usefulness of Majority Rule in Democratic Education” でした。多数決が民主主義教育にどの程度有効的なのかを理由も交えて発表して下さいました。多数決には多数派の意見だけでなく、少数派の意見も含まれており、民主主義教育で多数決を正しく行うことで少数派を大切にすることが出来ると学び、 多数決について考えさせられる内容となりました。

発表後はゼミ生を6人のグループに分け、親睦会を行いました。上智大学と南山大学のゼミ生がお互いに今どのような研究を行っているのかを発表し、普段のゼミの様子などを話しました。楽しく交流をし、親睦を深めることが出来ました。

第13回「知の上南戦」を終えて、今年もオンラインでの開催となりましたが、大変有意義な1日となりました。どの発表も非常に興味深く、様々な事を学ぶことが出来ました。また、教授や学生から沢山の質問やフィードバックを頂いたことで、今後の研究の励みになり、両大学の仲も深まったと思います。来年こそは対面で合同ゼミ発表会が行えればと思っております。

今回の合同発表会を糧に、両大学のこれからの研究が進むことを願っております。

 

(報告者:本学科3年 塚村宙)