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  • チェロ

    2013年11月11日(日)  今日は11月11日だから11時11分11秒を目撃しよう、と決めていたのだけれど、うっかり忘れてしまった。残念!!その時刻、僕はチェロのレッスンに行くために電車で移動中だった。  小学校から高校にかけてエレクトーンを習っていて、高校では途中から吹奏楽部で打楽器をやっていたのだけれど、チェロはずっと憧れの楽器だった。2003年から上智大学管弦楽部の顧問になって、オーケストラが身近になったこともあって、尚更その気持ちが強くなり、2005年から周囲の反対を押し切ってチェロを習い始めた。  40代から始めた弦楽器で、しかも多忙過ぎて練習する時間がほとんど取れないことが多いので、なかなか上達しない。それでも少しずつ進歩していくのが楽しいので、細々と続けている。  今日から新しく課題曲になったのはバッハの無伴奏チェロ組曲第1番のジーク。バッハは奥が深い。短い曲だけれど、今日は、先生にフレーズごとのまとまりや表情、本来あるべきハーモニー、要所要所での音符の性格、弓の使い方などなど沢山のことを教えてもらった。頭で分かっても自分がそれを消化して実感出来るようになるまではその先にかなりの道のりがある。前回の課題曲はレッスン終了まで半年以上かかった。今回のこのジークも、次の曲に移るお許しが出るのは春になってからかも知れない。もっと練習する時間を作りたいけれど、引退しないと無理かな。<続きを読む>
  • TOEIC IP

           <11号館入口付近で受験会場を確認する学生たち> 2012年11月10日(土)  今日は今年度4回目のTOEIC IP試験を実施しました。500名が申し込んで受験したのは445名。受験率は約90パーセントでした。3500円の受験料を払っているのに、なんでこんなに欠席者がいるのか毎回不思議ですが、天気が悪い時などは受験率が8割を割ることもあります。親がお金を払うからあまり気にならないんでしょうかね。  ちなみに英語学科公式サイト内の次のページで、上智大学全体と英語学科のTOEIC IPの結果集計をみることが出来ます。 http://www.info.sophia.ac.jp/engffs/toeic.html  英語学科の学生のTOEIC の平均点は850点くらいです。<続きを読む>
  • 「演劇入門」ワークショップ(すずきこーたさん)

             <スウィーツを作ってみて!!>            <公園や駅、床屋さんなど場所を表現>                             2012年11月9日(金)  秋学期、金曜日の5時限目は外国語学部共通科目「演劇入門」の時間です。3年間の期間限定で行われているこの輪講科目。今学期は演劇の現場で活躍している方々をお招きして演劇の魅力を学んでいます。  本日は世田谷パブリックシアターを中心に演劇ワークショップのファシリテーターとして活動されている「すずきこーた」さんを講師にお呼びして演劇ワークショップを体験しました。  ジャンケンなどをしながら自己紹介をし合って、お互いに仲良くなってきたところで、身体をつかって場面や物、場所などを表現したり、そこに動きや言葉を入れて演劇的な一場面を作ったり、、、。短時間に盛りだくさんの体験をして、受講生たちはとても楽しそうでした。  最後には、インドネシアのアチェで内戦下で傷ついた子供たちの心を癒すために同じようなワークショップの手法を使って行われた活動の実例が報告され、演劇の持つ大きな可能性を学びました。<続きを読む>
  • Filming the Tempest

    At the moment I’m pretty busy preparing for the release of my new film, Sado Tempest which will be shown in Eurospace in Shibuya from February the 16th of next year. Sado Tempest played in the Raindance Film Festival in London in October this year. There it was described as “gloriously demented.” I hope this is a good thing. You can see an interview with me at the following link, or if you google Sado Tempest, Raindance Film Festival. Sado Tempest is a rock musical version of Shakespeare’s last play, The Tempest (Arashi in Japanese). It might sound difficult, but actually the film is pretty easy to understand and I <続きを読む>
  • 英文和訳の授業

    2012年11月8日(木)  今日は控えめに授業は2コマ。英語学科2年生対象の「英文講読(現代社会)2」と一般外国語の再履修生対象の「英語中級」。どちらも伝統的な(?)英文和訳中心の授業だ。訳読の授業は「古臭い」「化石のようだ」「かび臭い」「英語力が身につかない」などと昨今ではすこぶる評判が悪いけれど、二つの全く違う言語の間で翻訳作業に苦心することは、知的な訓練としてとても重要だし、決して時代遅れだといって捨て去ってはいけない有意義かつ有益な種類の苦労だ。  入力側の原文の内容を正確に理解していないと、正しく翻訳することは出来ない。一方で、出力側の言語についても、豊かな語彙力や表現力がなければ、分かりやすく魅力的な訳文を作ることは出来ない。僕の授業では、翻訳といえるほど突っ込んだ和訳作業の訓練までは出来ていないけれど、それでも英語の内容を日本語を使って理解する作業を地道に続けることで、両方の言語の力を養うことになると僕は考えている。英文和訳の授業を実践するのが上智大学で僕ひとりになっても続けていきたい。<続きを読む>
  • 眺めの良い部屋

    <上智大学2号館9階から眺めた日没>   2012年11月7日(水)    学科長会議が思ったよりも早く終わり、17時ころに2号館9階にある英語学科共用室(2-930)に戻って来たらこんなに美しい眺めが待っていた。夕焼けや日没、そして夜景は見ている者をいつの間にか感傷的な気分にさせてしまう。本当は隣に寄り添ってぬくもりを感じさせてくれる誰かがいたらいいのだけれど、、、。  学生時代、新宿周辺でデートすると、西口の京王プラザホテルの先にあったファミリーレストランで夕食を食べて、それから新宿センタービルの最上階に上がって、無料展望デッキから夜景を眺めるのが、お金のなかった僕たちにとって最高に贅沢な夜の過ごし方だった。そんなことを想い出していると、なんだかもう一度あの頃に戻りたくなってしまう。<続きを読む>
  • 「英語と社会」と上智大学OCW

    2012年11月7日(火)  火曜日は午前中ひとコマ、午後3コマの合計4コマ授業があり、終わるとヘトヘトになってしまいます。  今日の5時限目は「英語と社会2」。主に英語学科を中心とした上智大学の卒業生たちを講師として招き、それぞれの人生の軌跡や職業経験、それぞれの所属する(あるいはしてきた)企業や業界、職業などについて語ってもらい、学生たちが自分自身の進路を考える参考にする、というキャリア教育の授業です。  今回は、もともとNHK元アナウンサーで現解説委員の道傳愛子さんに来ていただく予定だったのですが、道傳さんが急遽ニューヨーク出張にお出かけになることになり、代打として、後の日程でお願いしていた上智学院職員の大日方聖信さん(現在、上智大学研究支援センター長)に講義を担当していただきました。実は大日方さんは僕と英語学科での同級生。お互いに立場は違いますが、目指すところは「学生たちを愛し育てることだ」という根本的なところで一致していることを改めて確認することが出来て、僕も嬉しかったです。学生たちが宿題で書く感想文の内容が楽しみです。  大日方さん、ありがとうございました。   上智大学では講義などの様子を撮影し大学公式サイトのOpen Course Ware というページで公開しています。 http://www.erp.sophia.ac.jp/Projects/ocw/index.html 僕の科目では「英語と社会」の他、外国語学部共通科目である「演劇入門」も公開されいています。昨年の「演劇入門」では、僕と俳優の江守徹さんの対談模様も観ることが出来ます。是非ご覧下さい。<続きを読む>
  • 「ガイ・フォークスの日」と火薬陰謀事件

    <火薬陰謀事件(1605)の首謀者たち> 2012年11月5日(月)  今日、11月5日はイングランドでは「ガイ・フォークスの日」として知られています。これは「火薬陰謀事件」というある歴史上の出来事を記念した一種のお祭りです。  イングランドの君主がエリザベス1世からジェームズ1世に代わって間もない1605年11月5日、当時、あらゆる面で差別され迫害を受けていたカトリック教徒の一部が過激な一種のテロリストとなり、国会の開催日に国王一家や貴族が議事堂に集合するのを狙って、その地下室に大量の爆薬をしかけ、彼らを議事堂もろとも木端微塵にして皆殺しにしようと計画していました。ところが、どうも仲間内から密告者がでたらしく、企みが事前に当局にばれて、首謀者13名が捕まりました。より詳しく言えば、ある者は直ぐに捕まり、逃げた者たちも、やがて追手に捕まるか、或いは捕えられる際に闘って死にました。捕まった者たちは、皆、繰り返し厳しい拷問にかけられた後に、絞首刑の際に死ぬ前にロープを切られ、引き下ろされ、生きたままで解体される、という非常に残酷なやり方で公開処刑されました。その首は釜ゆでにした後で、竿の先に刺して晒し首として見せしめとされました。  ガイ・フォークスというのは、爆薬の点火係として国会議事堂の地下室に潜んでいたところを捕まってしまった男の名前です。彼はリーダーではなかったのですが、一番最初に捕まって注目を浴びたお蔭で、仲間の他の誰よりも歴史上有名になって仕舞いました。  「ガイ・フォークスの日」は、こうして国王陛下や貴族たちの命がカトリック過激派たちのテロリズムから守られたことを記念して行うお祝いのお祭りです。夜になると、ガイ・フォークスに見立てた藁人形に火をつけて燃やしながら街中を人々がなり歩き、あちこちで花火をあげて騒ぐのです。カトリック教徒にとっては何とも肩身の狭い思いを強いられる一日です。  僕の恩師、ピーター・ミルワード神父は幼いころにカトリック教徒だったお母さんに「どうしてうちでは花火を上げてお祝いをしないの?」と駄々をこねて困らせたことがあるそうです。カトリック大学である上智大学でも、ちょっとお祝いする訳にはいかないお祭りです。  信仰を理由にした差別や迫害に耐えかねたある宗教団体の信徒の一部が過激なテロリストとなって極端な殺人や破壊行為に走る、というのは、特に9・11の同時多発テロ事件を経験した我々には、全く他人事とは思えない内容です。あるいはオウム真理教の事件にも似たような構図があるように思います。歴史は繰り返します。現代の事を考える際に、過去の人類の歴史には実に沢山の参考事例があります。  最近、忙しすぎて本を読む時間が本当に限られているのですが、短い人生の中で、許される限り過去の歴史についても学び、今を生きる知恵を得たいと思います。  この「火薬陰謀事件」について僕がかつて上智大学外国語学部紀要に書いた文章がネット上で公開されています。興味のある方は是非ご一読下さい。URLは次の通りです。 http://www.info.sophia.ac.jp/fs/staff/kiyo/kiyo41/togo.pdf<続きを読む>
  • スマートフォン

    <ソフィア祭模擬授業の看板>(撮影は卒業生の吉井聖さん) 2012年11月4日(日)  ソフィア祭期間中張り切りすぎたこともあり、今日は家でゆっくりしていました。  午後になっても勉強する気になれず、近くのソフトバンクショップに出かけ、携帯電話を遂にスマートフォンに変えました。最近上智の学生の過半数が持っているように思われるアップル社製のものではなくて、今まで愛用してきた携帯電話と同じように、最近極端な不振に喘ぐ某国内メーカーの製品を選びました。  素晴らしい機能が沢山あるようなのですが、取り敢えずはキーボード操作にも苦しみ、分からないことが多すぎて生産性が著しく低下しています。  でも、慣れれば、きっとこのteacherもスマートフォンから投稿できるようになるでしょう、と楽観的に考えておくことにしました。<続きを読む>
  • ソフィア祭最終日:何かを成し遂げた達成感

          <メンスト中央:馬のいる風景>    <SSCの役者たち:公演後の廊下で> (よく見ると手前のベンチに・・・) <オーケストラ・ステージ@1-403> 2012年11月3日(土)  ソフィア祭最終日。土曜日ということもあってメンストは身動きがとれないくらいの混雑ぶりでした。  僕の模擬授業は、3-221教室が立ち見で溢れるくらい多くの方々が聴きに来て下さり、嬉しかったです。ことばを学ぶことの意義、外国語を学ぶ喜び、言語の持つ政治性などについて語りました。  ソフィア・シェイクスピア・カンパニー旗揚げ公演『冬物語』の最終日。お陰さまで2日目に続き、こちらも立ち見が出る盛況ぶり。役者たちもより一層気合いの入った演技を見せてくれました。恩師ピーター・ミルワード神父(シェイクスピア学者として知られた人です)や英語学科の元教授ドナル・ドイル神父なども観に来て下さいました。ミルワード師はすぐに暖かい内容の手紙を書いて持参して下さり、僕がたまたま部屋にいなかったら学生たちの前で自分の手紙を朗読して下さったそうです。学生たちにとって忘れられない体験となったことでしょう。  上智大学管弦楽部のステージも例年通り1-403を立ち見客で一杯にして、普段はやらない映画音楽などを披露しました。曲あてクイズなどのサービスもあって楽しいコンサートでした。  夜は団員のバイト先のしゃぶしゃぶ屋さんでSSCの打ち上げがありました。ひとつのことを成し遂げた達成感は最高です。これがあるからやめられないんですよね、演劇も音楽も。「今夜は朝まで遊んで騒ぐぞ~」という若者たちと別れて僕は1次会後におとなしく帰宅しました。ところが京浜東北線が人身事故で止まっていて迂回経路を使うことになり、帰宅は24時ころでした。  ソフィア祭も終わって、ちょっとホッとしましたが、次はすぐに上智大学全国高校生英語弁論大会(11月17日土曜日)です。秋は行事が目白押しです。<続きを読む>