活動についてBackground of the Project

活動実績紹介

2022年度

  • 参加者
  • 現地クラス:畠山政大(M2)・石原翔也(M2)・伊藤雅子(M2)
    オンラインクラス:近藤穂香(M1)・FA(匿名希望・M1)・伊藤こころ(M1)
  • 実施期間
  • 9月5日~9月24日
  • 場所
  • サラエボ大学哲学部、オンライン

2022年度は、前年から始まったオンラインと、従来の現地派遣を組み合わせた形式でプログラムが開催された。現地派遣が3名、オンラインでクラスを行うのが3名であった。現地開催のコースは、初級・中級・上級の3つのレベルを設けた。各レベルに平日のクラスと週末クラスの2つのセクションを設けることで、より幅広い学習者のニーズに対応できるスケジュールを採用した。最終的には、初級3クラス、中級2クラス、上級1クラスの6クラスが開講された。オンラインクラスも同様に、平日クラスと週末クラスを設けることでできるだけ柔軟に学習者のニーズに応えられるよう工夫がなされた。オンライン上で資料や授業内容を共有し、現地開催のグループともこまめにミーティングを行うことで、クラス間の連携が取れていなかったという前年の反省を生かした運営が行われた。

現地クラス、オンラインクラス双方ともに、参加した日本語教育学コースの大学院生がそれぞれの専門や知見を活かしたシラバス作成を行い、大学院での学びを実践する場として本プログラムに臨んだ。

現地クラスでは、授業最終日に、日本の文化に触れてもらうイベントを開催し、好評を博した。イベントでは、書道体験や日本に関するトリビアクイズ、日本語のイントネーションを使ったゲームである「はぁっていうゲーム」(幻冬舎より発売)など、日本文化や日本語により興味が持てるような内容の企画を多く用意し、初学者から日本語を長く勉強している学習者まで、全員が楽しめる内容を目指した。

現地派遣された3名は、在ボスニアヘルツェゴビナ日本大使館主催の国交20周年式典にも招待され、本コースが日本とボスニアを繋ぐ架け橋として重要なものであることを改めて実感した。他にも、現地の日本語学習者によるコミュニティグループ「日本語の会」とも積極的に交流を行い、今回SJLPのプログラムに参加できなかった学習者とも、バーベキュー等のイベントを通して親交を深めることができた。

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2021年度

  • 参加者
  • 松下瑛里夏(D1)・高野絵理花(M3)・ 齊藤優香(M2)・伊藤雅子(M1)・石綿明子(M1)・ 勝優(M1)・石原翔也(M1)・畠山政大(M1)
  • 実施期間
  • 9月2日~9月21日
  • 場所
  • オンライン

2021年度は、感染症の流行により現地への渡航はかなわず、オンラインでクラス運営が行われた。オンラインだということを活かし、多くの院生が参加した。日本語学習未経験者向けのクラス4つ、初級クラス2つ、初中級クラス1つ、中上級クラス1つを設けた。

最後まで参加した学生からは事後アンケートでも好評だったが、授業料を設けなかったことにより、授業に現れない参加者や無断で欠席する参加者が多かった。オンラインでの実施という初めての試みに苦労も多かったが、パンデミック下でもサラエボとの交流を絶やさないという意味でも開催した意義は大きかった。

コースの最後には、合同授業という形で様々なレベルの学習者同士が学習成果を発表し合うイベントをオンライン上で行った。日本語学習者同士のつながりを深めることで、サラエボとその周辺の人々が日本語学習のコミュニティに参加しやすい環境を作ろうという狙いで、参加者からも好評だった。特に本プログラムで初めて日本語に触れた初学者からは、他の学習者が流暢に日本語を話すさまを見ることでいい刺激をもらったという意見も多かった。

2018年度

  • 参加者
  • 折原有実(D1)・今城雪子(M2)・松下瑛里夏(M1)
  • 実施期間
  • 2018年8月28日〜9月13日
  • 場所
  • サラエボ大学哲学部

2018年は、サバイバルコースとJapanese1, 2, 3の4レベルの会話中心のクラスを置き、今城と松下が2コースずつ担当した。後半10日間のみの参加であった折原は、オプションのコースとしてリーディングのクラスを4レベルを設けた。

加した院生のうち2名が昨年も参加しており、今年度は余裕を持ってクラス運営にあたれたようである。夏期講座を受講した学生からは、クラスの中で日本語の発話の機会が多くあることや、日本文化についてのプレゼンテーションなど概ね好評であった。しかし、受講者間でレベル差があるクラスもあり、対応に苦慮するクラスもあった。また、リーディングのクラスを置くのは初めての試みであったが、サラエボの学生が読解にも意欲的であることがわかった。

今年度はサラエボ大学哲学部及び日本大使館が『Japan September』と銘打って、本学院生が滞在中にも日本関連の催しがさまざまな分野で行われていた。中でも日本大使館主催で開かれた「キッズデー」という日本文化体験イベントが開催され、30〜40名の地域の子供達の参加があった。院生もボランティアとし浴衣着付け、昔遊び(じゃんけんなど)、折り紙、書道の各ブースを担当した。また、2018年度も異文化ワークショップが哲学部で開催され、院生達は夏期講座における教授法や昨年度との比較などについて、発表を行い、他の参加者とも交流することができた。

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2017年度

  • 参加者
  • 折原有実(M2)・宮本理子(M2)・今城雪子(M1)
  • 実施期間
  • 2017年9月4日〜9月20日
  • 場所
  • サラエボ大学獣医学部

サラエボ大学夏期講座の内容は、派遣メンバーの3名が内容を検討し、レベル編成を行い、6コースを設置した。それぞれが2コースを担当し、先方のレベルのニーズに合わせたバランスの良いクラス編成であった。必要に応じて教員がアドバイスを行ったが、学生が自ら主体的にカリキュラムを開発し、市販教材や、それに付随する教材を各自が準備して授業に臨んだ。1コース週3回で計8回の授業を実施した。

また、講座を実施している間に、サラエボ大学哲学部のカスマギッチ先生と共同で、異文化間ワークショップが開催され、派遣学生も共同で、サラエボで日本語教育に携わった際に異文化の観点から気尽かされたことや配慮、工夫したことについて発表した。

派遣学生は、当時、本学言語教育研究センターにおいてチューターとして少人数のミニレッスンの経験はあったが、クラスを教えるという貴重な経験をすることができた。

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