上智学院教職員組合総会

2012年11月22日(木)

 今日は上智学院教職員組合の総会があった。上智の労働組合の年度は10月から始まる。今回は次期の委員長をはじめ三役候補者がなかなか決まらずに、年度の終わりであり始まりである総会の開催がここまで遅れてしまった。実は僕は教職員組合の委員長を務めて、この新しい年度で4期目になる。

 上智学院教職員組合は1960年に創立され、2010年に50周年を迎えた。設立当時の上智学院教職員の給与は極めて低く、公務員給与の水準にするためには70パーセント以上の賃金引上げが必要だったという。諸先輩方の努力のお蔭で、現在では上智学院での労働条件はそれほど劣悪ではない。それでも、大学も冬の時代を迎えていて、上智学院でも様々な面で予算の削減と経営の効率化を目指していて、それはしばしば働く我々の利害と衝突することになる。そのような状況で、働く教職員の立場を代表するのが教職員組合の委員長だ。職員と教員の利害が対立することも多いので、教職員組合の運営は結構難しい。それでも、組合活動の様々な局面で多くの人と知り合うことが出来て、それが僕としては大きな財産となっている。

 上智でも若い人たち、特に職員の組合離れが進んでいる。また新しい人材を三役に抜擢することが出来ない、などと上智学院教職員組合の足元は安泰ではない。でも、経営者に対して労働者の立場からはっきりと意見を述べ注文を付ける労働組合の存在は、組織の健康を保つためにとても重要だと僕は考えている。至らないながらも、もう一年、組合の委員長としても自分の力を発揮したいと思う。