ザビエル祭

学科長日記-フランシスコ・ザビエル

<フランシスコ・ザビエル 1506~1552>

2012年12月3日(月)

 

 今日、上智大学は「ザビエル祭」で休講だった。聖フランシスコ・ザビエルはスペインのバスク地方の貴族の家に生まれたが、後にイグナチオ・デ・ロヨラらとともにカトリック修道会イエズス会の設立に参加。布教活動のためアジアに派遣され1549年に来日。鹿児島、平戸、山口などで布教を行った。日本人の知性や品格、旺盛な知識欲などに感銘を受けたザビエルは、日本に大学を設立することを夢見た。イエズス会が創立し運営する上智大学では、このザビエルの夢こそが創立の原点であると考え、ザビエルの命日である12月3日を記念日として祝うために全学休講としている。来年、上智大学は創立100周年を迎えるが、その起源はさらに460年前に亡くなったフランシスコ・ザビエルにまで遡るのである。ザビエルと同じように祖国とそこに住む家族や友を捨て日本に骨を埋めた多くのイエズス会士たちが上智大学の歴史を作ってきた。彼らの意思を、僕たち教え子や後輩の教員たちが引き継ぎ、上智大学の歴史を100周年の後へとつないで行かなくてはならない。とても責任が重いけれどそれは素晴らしい使命だと思う。