皆さん、こんにちは。ただ今ロシアのシベリア部に位置するイルクーツクという街に留学中の渡邉眞子と申します。「イルクーツク」と聞いて、何かを即座にイメージできる方は少ないのではないでしょうか。そもそも街の名前であると分かる人も少ないかもしれません。それもそのはず、この街には日本人が指で数えられる程度しかいません。そのため、人に会うと度々「настоящая японка (本物の日本人)」と珍しがられるほどです。
![イルクーツクの街の中心部](https://dept.sophia.ac.jp/fs/russian/wp-content/uploads/2018/02/0d102684790f8caf5a501b38be4f5120-300x224.jpeg)
イルクーツクの街の中心部
日本人がこの街をあまりよく知らない一方で、ここの人々は日本に対してとても友好的です。街中に日本の中古車が走っていて、日本の石川県金沢市と姉妹都市提携が結ばれており、「金沢通り」という名前の通りも存在します。
![金沢通りにある石の灯篭](https://dept.sophia.ac.jp/fs/russian/wp-content/uploads/2018/02/7461ee45d3fdb41811173d78a64cece3-300x217.jpeg)
金沢通りにある石の灯篭
イルクーツクについて特筆すべきものは、やはり世界で最も深い湖であるバイカル湖でしょう。イルクーツクからバイカル湖の最も近い地点まではマイクロバスで約1時間半で行くことができます。夏もさる事ながら、最も美しい季節は冬です。湖面が凍り、割れた氷が隆起している様や、光に照らされ透き通って輝いている様はマイナス20度という寒さを忘れ、息を呑むほどの美しさです。
![同じグループのメンバーでバイカル湖の中に浮かぶ島まで行きました](https://dept.sophia.ac.jp/fs/russian/wp-content/uploads/2018/02/f6825c314602f5e4faa90372e7044b7e-300x196.jpg)
同じグループのメンバーでバイカル湖の中に浮かぶ島まで行きました
私の通うイルクーツク国立大学には日本語学科があり、少ないながらも日本語を学んでいる学生たちがいます。月に一回程度日本語教師の方の主催でロシア人と習字、着付け、茶道等日本文化を紹介する教室にも参加させていただいています。
![習字教室(後列一番左が筆者)](https://dept.sophia.ac.jp/fs/russian/wp-content/uploads/2018/02/43fad001cfc67eb6281da14e3886b2a9-300x223.jpeg)
習字教室(後列一番左が筆者)
大学での授業は週5日、1日3時間あります。レベル別にクラス分けがされており、授業内容としては文法、読解、会話、作文などで時々博物館や劇場などを訪れる校外学習もあります。留学生は中国と韓国からの学生が多く、ヨーロッパ・アメリカから来る学生も僅かにいます。
イルクーツクはロシアのヨーロッパ部とは文化的にも人情的にもまた少し違った面白さがある、ロシアの歴史を感じられる場所です。残りの期間も悔いの残らないように勉強したいと思います。