私は今、フランスのグルノーブル政治学院に留学しています。この学校はシアンスポ(Sciences Po)とも呼ばれ、おもに政治学・経済学を学ぶことができます。この大学自体は小規模ですが、近隣にいくつか他の大学があり、そちらの授業もとることができます。図書館や体育館などの施設は共用なので、まるで1つの大きな学校のようです。
授業はほとんどがフランス語で行われます。私は今期、ヨーロッパの政治や歴史に関する授業を取っています。1回の授業は1.5~2時間です。もちろんフランス人と同じ授業を受けるのは簡単なことではありません。予習をしたり、録音して後から聴いてみたり、と苦戦しながら授業を受けています。
留学生向けのフランス語の授業もあります。この授業では、ディスカッションをすることや小論文を書くことが多いです。政治学院なので、トピックは政治に関するものばかり。みんな幅広い知識としっかりした自分の意見を持っているので刺激を受けます。フランスの小論文の書き方は独特で、その書き方から習います。
グルノーブル政治学院にはヨーロッパを中心とした様々な国からの留学生がいるので、フランス人だけでなく、いろいろなところから来た人と出会うことができます。留学生のサポートもしっかりしています。コーディネーターの先生は親切で、さまざまな相談に乗ってくれます。また学生による団体ISI(International Student Initiative)が、旅行やパーティーを企画し、留学生同士が交流を深めるのを手助けしてくれます。写真はこの団体の企画でアヌシーに行ったときのものです。
グルノーブルは山に囲まれた小さな町です。バスティーユ城塞という小高い丘があり、そこからグルノーブルの町を眺めることができます。丸くてかわいいロープウェーがありますが、歩いて登ることもできます。元旦には日の出前に登り、初日の出を見ました。でもフランスでは初日の出を見る習慣はないそうです。また、バスで1時間ほどのところにはスキー場がたくさんあります。冬になると学生は毎週のようにスキー場に出かけます。私も連れて行ってもらい、初めてのスキーをしてきました!