南仏エクスでの留学生活

有馬愛

私は今、フランスのエクスマルセイユ大学に留学しています。様々な大学が統合されて成り立っている大きな規模の大学ですが、交換留学生は主に文学部のキャンパスに通っており、ここでは文学・美術・音楽・民俗学・心理学などを学ぶ学生が集まっています。大学では留学生の受け入れに力を入れており、いわゆる「エラスムス計画」によりEU各国の大学から来ている学生はもちろん、北南米やアジアなど様々な国籍の学生たちが、フランス人の学生とともにひとつのキャンパスで共に学んでいます。留学生向けに、フランス語の授業やフランス社会の授業などが開講されており、前期はそうした授業を中心に履修して落ち着いて勉強することができました。後期はフランス人の学生とともに受ける授業が増え、やはり大変です。フランス人の生徒のノートを借りたり、復習をしたりしながら、必死に授業を理解しようとする日々です。

エクスマルセイユ大学には日本語学科があり、日本語を学ぶ生徒たちと知り合うことができました。授業以外の場にも自然と交友が広がり、みなで夜ごはんを食べに行ったり映画を観たり、家に集まったりと、楽しい日々を過ごしています。また、学寮はひとつの棟だけでも300人以上住んでいるほど規模が大きく、フランス人も留学生も一緒に住んでいます。友人たちとキッチンでパーティーをしたり、寮の共用フロアで毎週行われるズンバのコースに参加したり、はたまた皆で登山したりと、寮での生活も楽しんでいます。

arima1 日本語学科の学生たちと

  arima2 寮のズンバコース

 エクスは学生の街です。そのため治安も良く、夜になると街は飲みに繰り出す学生たちで賑わいます。またバスで少し行くと、地中海に面する大都市マルセイユです。エクスもマルセイユも比較的温暖で、晴れた日が多いです。明るい日射しの中、プラタナス並木のミラボー通りを歩くだけで、気持ちが晴れ晴れします。この気候もこの街の大きな魅力と言えるでしょう。 

arima3

 ミラボー通り