イベント盛りだくさん、コット漫画での日々

藤原結衣

こんにちは!

私は今ベルギーのルーヴァン・ラ・ヌーヴ(Louvain-la-Neuve)という街の、ルーヴァン・カトリック大学に留学しています。もともと言語闘争(オランダ語vsフランス語)の際に大学が分裂し、フランス語話者用の大学がここに建てられたのが始まりということもあって、本当に大学が中心の小さな学園都市です。むしろ街全体が大学で、住人は学生だらけ、留学生もたくさん受け入れているので街を歩くと様々な言語が聞こえてきます。

街にはコット(kot)と呼ばれるベルギー独特の学生寮(というよりは7~10人のルームシェアのようなもの)がところせましと並んでいます。中でも特殊なコッタプロジェ(kot-à-projet、通称キャップ(KAP))では様々なアクティビティーを企画します。例えば私の住んでいるコット漫画(毎年1人日本人留学生を受け入れています)では、漫画喫茶のように漫画を貸し出し、その他お寿司を作る講座や、3.11の津波で被災した子供たちにクリスマスカードを書く会など、日本に関する様々なイベントを催します。キャップには他にもオーケストラコットやフォト(photo)コットなど全部で約70!

フランス語話者8人の中のたった一人の日本人として共同生活をするのは勇気がいりますが、イベントの計画を含め、ご飯や旅行などコットのみんなと一緒にいる時間がとても多く、毎日が本当に楽しいし、フランス語の勉強という意味でもこんなにいい環境はないと思います。そして、「あ、ベルギーにもこんなに日本の文化に興味を持ってくれている人がいるんだ」という嬉しい発見もありました。日本を紹介するイベントを通して、自分の国に対する新しい視点を持つことができるのも魅力です。

一方の勉強面ですが、フランス語の授業はともかく、やはり現地の学生と同じ授業を受け着いていくのは簡単ではありません。授業を録音したり、現地の学生に声をかけてノートを貸してもらったりしています。

フランスの大学ももちろん候補に挙げていましたが、ベルギーのこの大学にして大正解でした。ワッフルとビールのおいしさはもちろん(笑)、6人という日本人留学生の数は多すぎず寂しすぎず、そして国の公用語が3つ(オランダ語、フランス語、ドイツ語)という環境はいろいろな意味でとても面白いです。違う母語話者に出会うのが当たり前なので、みんな私たち外国人に対してとても親切です。交換留学生としてここに来られたことに、本当に感謝しています。

コット漫画企画アクティビティー「漫画喫茶」ではおにぎりやたこ焼き、日本酒をみんなに振る舞いました。

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