研究計画(2006年度)

 上智大学研究拠点として、5年間の目的を次のように設定した。第一に、上智大学研究機構内の常設研究所であるアジア文化研究所において、とくに重点をおく共同研究を担う部門の一つとして、上智大学アジア文化研究所イスラーム地域研究拠点を設置し、同研究所の活動と連動する外国語学部アジア文化研究室、大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻(平成17年度までの外国語学研究科地域研究専攻)における学部・大学院での教育活動への関与も含めて、研究教育活動を展開すること。第二に、かつてアジア文化研究所アンコール研修所が、研究の進展とともに上智大学アジア人材養成研究センターに改組され、研究所と密接に協力しながら独立して活動するようになったのと同様に、将来的には上智大学研究機構イスラーム地域研究部門として位置づけ直されることも視野に入れて活動を行うこと。第三に、創立100周年(A.D.2013)上智大学教育・研究・キャンパス再興計画の一環として進行しつつある研究機構全体の整備の状況をにらみつつ、鋭意検討すること。これら全体の目的に沿いつつ、上智大学が国際的カトリック研究機関ネットワークを有しているという利点を生かしつつ、レバノンのサンジョセフ大学等の研究機関・研究者との連絡調整をもはかること。

 以上の5年間の目的に沿いつつ、2006年度は以下の目標を掲げた。第一については、本プロジェクトをアジア文化研究所内の正式活動として位置づけ、定例所員会議等で報告を行うこと。第二については、大学公式サイトに本研究活動の内容を掲載すること。第三は、サンジョセフ大学等の研究機関との学術交流の推進を具体化すること。