拠点形成の目的と意義
当センターは、上智大学研究機構内の常設の研究所であるアジア文化研究所と密接な連携をとりつつ、外国語学部アジア文化研究室、大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻における学部・大学院での教育活動と研究教育活動を軸として、学内外にその活動を展開していくことをめざす。
第1期で立ち上げた当センターは、将来的には上智大学研究機構内の常設のイスラーム研究センターとして改組されることを視野に入れて活動を行う。そのためには、学内的には学部、大学院、研究所と連携しつつ、学外および国際的には本学の海外カトリック・ネットワークとも協力しつつ、イスラーム研究の推進と組織化をはかる。
上智大学における研究は、研究センターのスタッフを中心に「イスラーム近代と民衆のネットワーク」というテーマに関わる研究グループを編成する。具体的には、第1期で得られた主要な成果、「政治運動から自立したイスラーム運動の社会的側面」、「民衆的イスラームの拡大と発展」、「東南アジアから、中東、アフリカまでをつなぐイスラーム・ネットワークの実態」の三つを共通研究課題として掲げ、この研究拠点の構築をめざす。