コロンビアでの学びと日常

福田 一井(ふくだ いっせい)

こんにちは。イスパニア語学科3年の福田です。私たちは2019年の夏休み期間中、約1ヶ月にわたって、コロンビアの首都ボゴタ (Bogotá) にある教皇立ハベリアナ大学 (la Pontificia Universidad Javeriana) で語学研修を受けました。研修についてかいつまんで紹介します。

平日にはキャンパスでイスパニア語の授業を受けるのですが、キャンパス内を歩き回って学生たちにインタビューしたり、動画撮ってプレゼンを作成したり、日本で座って学ぶのとは全く違うスタイルです。最初の方は緊張と自信のなさで、なかなか苦労したのですが、少しずつ会話に慣れ、学生たちも職員の方々も快く協力してくれたことで、次第に楽しく、円滑にコミュニケーションを取れるようになりました。キャンパス内にはカフェやレストランもあり、そこで現地の学生たちと会話したり、課題をしたりと快適に過ごせます。日本の夏では冷房無しで生きられない私も、標高が高く涼しいボゴタでは、外のテラス席で優雅にお茶を飲むことができたので、その点でもおすすめです。

平日の授業後や土日は、ホームステイ先のホストファミリーや現地の学生たちが、有名な観光地だったり、おすすめのレストランだったり、いろいろなところに連れ出してくれました。その中でも、シパキラ (Zipaquirá) の塩の教会 (Catedral de Sal) は非常に印象的でした。その名の通り、塩でできた洞窟内にある教会です。洞窟内にある塩でできたいくつものモニュメントは必見です。中でも、地下部に存在する中では世界で最も大きな十字架が、静寂の空間の中に構えています。ストレスを吹き飛ばすような神秘的な場所なので、現代社会の生活に疲弊している方は、ぜひ訪れてみて下さい。

シパキラの塩の教会

その他にもボゴタには、モンセラーテの丘 (Cerro de Monserrate) やボリバル広場 (Plaza de Bolívar) などの有名な観光地があります。また、飛行機で1時間半ほど移動すれば、世界遺産の港湾都市カルタヘナ (Cartagena) も訪れることができます。

この研修を通して、授業だけでなく、日常生活においても、実際にイスパニア語を使ってコミュニケーションを取ったことが、私の中で一つの大きなターニングポイントになったと思っています。日本ではこのような機会をもつことは、難しいです。長期の留学を検討している方にとっては、このような短期留学が、ある種の予行演習にもなるのではないかと思います。

この短い文章でコロンビアの魅力、研修のメリットを皆さんに伝えきれないのが心苦しいですが、イスパニア語能力を高めながら、文化に触れることのできる良い機会となるはずです。また安心して国外に出られるようになった暁には、短期・長期を問わず、是非留学に挑戦してみてください。

ハベリアナの学生たちと