負けず嫌いな日本人 in ドイツ

岩本恵

Hallo! ドイツ語学科2年の岩本恵です。現在、在外履修でパーダ―ボルンに来て3か月が過ぎ、顔がだんだんと丸くなっています。パーダ―ボルン?どこそれ?とよく聞かれますが、NRW州の東側に位置する小さな街です。今年から在外履修の協定校になったので、誰も知らないような街に行こうと思ったのがきっかけです。

 実は、高校のときドイツに1年間留学したので、今回の留学は私にとって2回目となります。高校のときは全くドイツ語ができない状態でドイツに来て、住民登録やビザの手続きなどはホストファミリーに言われるがまま書類にサインをするだけでしたが、今回は自分だけ。ある程度のドイツ語力はあった自分ですが、書類に出てくるお役所用語のようなドイツ語はかなり難しく、大変でした。しかも、ドイツに前住んでいたことがあるからか、手続きはスムーズには行きませんでした。住民局に行けば、「前の在留カードを持ってこい」と言われ(4年前なので日本の実家にあるかどうかもわからない)窓口で突き返され、外国人局に行けば「前住んでた街から書類を取り寄せないといけないから一週間後に来て」と言われ、二週間後にまた行くと「まだ届いてない」と言われ、それから一週間後に電話をすると「書類は来てると思うけど担当者が休暇中でよくわからない」と言われ、何度も役所に足を運び、窓口の人と言い争いました。2回目の留学は順調なスタートを切ったとは言えません。

 ドイツに来て、絶対にまたやりたい!と思っていたことがありました。それは、地域のクラブに入ってバスケをすることです。日本の部活のような学校のクラブはなく、こっちは地域にあるクラブに入ってスポーツをするのが一般的です。そのため、学校とクラブでまた別のコミュニティができ、学校とは全く別の友達ができます。そして、日本の部活のように厳しさは全くなく、先輩後輩などの上下関係が全くないところが面白いです。前回の留学で私はバスケでドイツ語を身に着けたと言っても過言ではありません。パーダ―ボルンに着いてすぐクラブを探し、地元のチームの練習に参加しました。

 チームのメンバーはみんな背が高いです。日本では平均的な身長の私(160cm)がここでは小さな子供のようです。また、平たいアジア人顔なので年齢より若く見られ、「ジュニアのチームじゃなくて本当にこっち?」とも言われました。それは冗談で、幸いにも温かく迎え入れてもらい、早口なコーチの説明を一回では理解できない私は、いつもチームメイトに尋ねて確認したり、見よう見まねでメニューをこなしています。高身長+長い手足の彼女たちに対してまともにシュートを打てばブロックされてしまいます。なので、ドイツ人に勝てるところはなにかと考えたところ、小さい自分には素早さがある!ということでいつもコート中を走り回っています。いいプレーをすればチームメイトがハイタッチをしてくれたり、褒めてくれるのでとても嬉しいです。

 ドイツ語をしゃべれなくてもプレーはできます。でも、チームスポーツなのでパスが合わなかったり、自分の思い描くプレーができないとやはり悔しいです。「ここを走って」とか「パスをもらいに来て」とか、プレー中に瞬間的にドイツ語で出るようになればいいなあと思います。多くの日本人のサッカー選手が世界でもトップレベルのブンデスリーガでプレーしていますが、本当に尊敬します。自分を香川真司選手に重ねるわけではありませんが、日本人らしさを武器にドイツ人相手に負けずと頑張りたいです。(現在足をケガして練習に参加できていませんが、、、)

 チームでクリスマスパーティーをしました!早くケガを治して1月から試合に出れるよう頑張ります!

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