みなさんこんにちは!ドイツ語学科2年の笠巻拓途です。私は今年の10月からデュースブルク大学で在外履修という形で留学をしています。みなさんはデュースブルクという街を知っていますか?実際ほとんどの方が知らないと思いますが、実は日本人の人口がとても多くて有名なデュッセルドルフの隣にある街なのです!そのため、他の在外履修提携校がある滞在先より日本人が多いなあと感じます。街自体は小さいですが都会や隣国へのアクセスが非常に良いです。またドイツの中では治安も良く、世界各国から学生がやって来る学生の街でもあります。今回はこのデュースブルクで留学を始めて3か月が経った今、私が体験したことをメインで書いていきます。
まずドイツに到着した留学初日、普通に駅でトイレに行こうと思ったところ、トイレが有料でした。値段は0.5€か1€で駅によって異なりますが、ドイツではほとんどすべての場所で、トイレが有料化されています。日本では考えられないですよね。そして有料だから綺麗なのかと思っていましたが、日本のトイレの方が清潔感もあって少しショックでした。(笑)ちなみに、カフェやレストランなどで提供される水もドイツでは有料で、少し高価な場所に行くと水が3€くらいです。今までトイレや水は無料で提供されるのが当たり前だと思っていましたが、その考えはドイツでは全く通じませんでした。
このように驚くことがほとんどでしたが、不思議に思うことも沢山ありました。私はドイツ留学前に上智大学でドイツの環境政策に関する授業を履修していて、ドイツが環境先進国であることを学んでいました。しかし、ドイツに行ってみると駅では多くの人がホームで煙草を吸っていて、ホームにそのまま吸い殻を捨てていました。またホームには沢山のペットボトルや瓶などが散乱していました。正直なところ、環境面でのドイツのイメージがかなり変わりました。驚くと同時に、どうしてこの現状があるにもかかわらずドイツは環境先進国と言われるのかと不思議に思いました。おそらくそのように言われるのは理由があると思うので、残りの留学期間で少しでも多くドイツの環境事情を学んでいけたらと思います!
ここまでを読むと留学って辛いことばかりで楽しめるの?と思う方もいると思いますが、大丈夫です!私はこの留学を通して、たくさん楽しい、嬉しいと思えることがありました。特に嬉しかったのはドイツ人と友達になれたことです!初めのうちは留学の手続きや日常生活の準備で1日があっという間に過ぎてしまい、友達が作れるか不安でした。しかし、留学して1か月が経とうとしたときにハロウィンパーティーがあり、そこで沢山のドイツ人の友達を作りました。それだけでも嬉しかったのですが、もっと嬉しいのが、彼らが日本語を学んでいるということでした。彼らはデュースブルク大学の日本語学科の学生でした。その時から、彼らとは1週間に数回会って、タンデムを通して日本語を教えたり、ドイツ語を教えてもらったりしています。私が感じたタンデムの魅力は、大学の授業では学べないようなカジュアルな表現や言い回しなどを学ぶことができることです。タンデムを通して新しいドイツ語の単語に出会ったほか、改めて語学の楽しみ方って沢山あるなぁ、と気づかされました。今後は今まで以上にタンデムの回数を増やして、ドイツ語の勉強に取り組みつつ、彼らとの思い出を沢山作っていきたいです!!!
ではタンデムが無いと生きたドイツ語を学べず、友達もできないのかと思う方もいるかもしれませんが、心配ないです。デュースブルク大学には様々な国から学生が来ていて、その多くがしっかりとドイツ語を学びたいという高い志と意欲のある人たちです。授業自体は週に2回と少ないですが、授業内で交流する機会が必ずあるので、そこで友達を作ることも出来ます。実際に私はその授業で2人の韓国人と友達になり、ドイツ語の授業の課題などについて話しています。また彼らとは趣味が合うので、たまに会ってサッカーをします!ちなみにデュースブルク大学の授業は上智大学の授業と形式が少し異なっています。なので、最初は授業の方針に慣れるまでに1か月くらいかかりました。私が特に驚いたのは、同じクラスの学生が自分より流暢にドイツ語を話していることでした。初めのうちは文法が適当で何を話しているかわからない、やはり文法を身に付けてからスピーキング力を身に付ける日本の学習形態が良いと感じていました。しかし、彼らは文法(格変化など)を無視するけど、単語力とコミュニケーション力が高いので、どうしてもドイツ語が出来ていると感じてしまいます。私のドイツ語の授業を担当している教授の方も、とにかく話すことが大事だから文法などの細かい点は後から直していこうと仰っていました。この授業のおかげで、少しずつ積極的にドイツ語を話していこうと思えるようになれました!
これまで述べたように、私は多くことに驚きながらも、楽しく充実した留学生活を送っています。全てのことを語ることはできませんが、少しでも皆さんにドイツの留学生活の様子を伝えられたら幸いです!