Das ist Berlin

近藤海人

こんにちは、ベルリン滞在の近藤海人です。9月からこれまでの印象的な体験と思ったことをあれこれ書こうと思います。タイトルは、曲名からとったので、よかったら動画検索してみてください。雰囲気がわかります。

到着して衝撃だったのは、車。タクシーとバス全部メルセデス。なのに、バスや電車の公共交通機関のホームや駅の看板、車内まで落書きだらけ。こうした光景を目の当たりにして、クレイジーな街に来たなという実感とともに初日が始まりました。学期前語学コースの午前授業を終えた後は、ほぼ毎日のように中心地に繰り出しました。半留学生・半旅行者の生活。外に出ると、いろんな人間がいるからそれもまた面白く、ドイツ語があちこちで話されているので勉強にもなります。とくに電車。急に、音楽が鳴ったと思って振り返ると、車内で生演奏しているのです。しかも日本で見かけるような弾き語りのギタープレイヤーに始まり、トランペットやヴァイオリン、横笛・縦笛にまで及び、挙句の果てにチェロ引っ提げて五人ぐらいでミニオーケストラを展開している人々までいます。電車の狭い空間でそれなので、ストリートは、映画The Greatest Showmanの世界。一方で、それと同等に驚いたのは、電車の中の物乞い。聞き取れた言葉に衝撃。“Meine Damen und Herrn, verzeihen Sie bitte. Ich heiße…”まさか、学校よりもどこよりも先に、ドイツの教授が口にするという常套句を、彼らから聞くとは、思ってもみませんでした。すごい礼儀正しい。

写真➀

Currywurst36より。はしごしようと思ったら一発目で胸焼け:(

そういう日々を送っていたわけですが、何日かしてパソコンの充電器を日本に忘れてきた事が判明しました。そこから、一か月以上たったのちにようやく届くまで、フランクフルトに保管という状態がしばらく続いていたので、かなり辟易しました。何とか届きましたが、マウスを入れて、充電器を忘れるという奇人ぶりを発揮してしまいました。

その分、日本食は一応いろいろと持参しましたが、顆粒状の出汁の素までアジアスーパーで販売されているので、一通りの日本食は再現できます。また、大学の語学学習施設でジブリ映画をドイツ語音声・字幕で見れます。湯婆婆のセリフが日本語以上に迫力あったり、ドイツ語字幕が面白おかしかったり、と気分転換にはもってこいです。クセが強い。

現在は、積雪もあり零下5度が当たり前の日々ですが、一か月ほど続いていた、一条の日差しすらない陽気とは打って変わって、快晴が続いています。しかし、その寒さは体にこたえるので、裏ボアの靴がとても重宝しています 。26.5cmの靴を普段はいていたのですが、お店に行くと41という表記の大きさのものが一番小さいもので、それがちょうどよかったので、サイズ感は一回りほど異なります。洋服においては、古着屋での話になってしまうので、最近の多国籍企業化やジェンダーレス化で該当しなくなってきていますが、いまだ製造年の古い品物を扱うお店では、デザインが男女でだいぶ変わります。男性用は、一色に統一されているものや、襟が異常に発達したチェック柄のワイシャツ。女性用は、カラフルでよりライトなものが多いです。なので、半袖は女性コーナーのほうが気に入るものが多いです。

写真➁

ベルリン映画博物館より。名作名優関連の品々が展示

そのほか、これまでを振り返り、デュッセルドルフの空港で警官3人に囲まれたり、大晦日に建物から花火撃ち込まれたり、新年早々に記憶が飛んで反省したり、と美化するには尚早なほど様々なことがありましたが、マーケットで接続法Ⅱ式を使って値切ったり、この前は初めてドイツ語で夢を見たり、と紆余曲折を経て、日本では想像できなかった日々を在外履修で送れたのはよかったと思います。

いろいろあって心境もだいぶ変わり、体調を含め炊事洗濯に始まる、生活のすべての面を管理するようになったので、一皮むけたような感じです。最後まで油断せず、気を付けて帰りたいと思います。

駆け足になりましたが、読んでいただき、ありがとうございました。