ルクセンブルクでのインターンシップ

本田深鈴

私は夏休みを利用して、ルクセンブルグみずほ信託銀行にて4週間のインターンシップを経験しました。今回は、留学とは少し異なる海外でのインターンシップで私が経験したことをお伝えしたいと思います。

インターンシップを申し込んだきっかけ

私が本学の「インターンシップ科目」に申し込んだ最大の理由は、大学入学後2年間で力を入れて学習してきた英語とフランス語が、ビジネスの場においてどれほど通用するのかを知りたいと思ったからです。言語学習に焦点を当てるのであれば、交換留学や短期の語学研修など、インターンシップ以外にも様々なプログラムがあると思います。しかし、実践の場におけるフランス語や英語を経験するためには、このルクセンブルグみずほ信託銀行でのインターンシップしかないと思い申し込みました。

 インターンシップを通じて感じたこと

インターンシップ期間中は、各部署で実際にどのような業務が行われているのかを現地の社員の方々から説明を受けた後、ミーティングの参加、他企業への訪問、プレゼンテーションなど様々な経験をさせていただきました。その中で、主に3つのことを感じました。1つ目は、グローバルに活躍されている日本人の社員の方々に対する憧れです。現場で、日本人が英語やフランス語を用いて自分の意見を伝えたり、会議を仕切ったりする姿を目の当たりにして憧れを抱きました。私は、漠然と将来はグローバルに活躍できる人材になりたいと考えていました。しかし、具体的なイメージが全く湧いていなかったため、インターンシップを通じて将来なりたい人物像が明確になりました。2つ目は、語学力に着目したときに一カ月という短期間でも、過ごし方次第で得られる成果が異なるということです。自分から話しかけないと何も始まらないのは留学も同じかもしれませんが、特にインターンシップの場合、周囲にいるのは学生ではなく仕事をしている社会人なので、より時間が限られています。そのため、会った際に自ら挨拶をして会話をするなど、英語やフランス語のアウトプットの場を少しでも増やすことが語学力を向上させるには必要不可欠だと感じました。3つ目は、異文化理解の重要性です。会社内には、フランスやベルギー、ドイツ、イタリアなど様々な国籍をもつ方々が混在していました。その中で、働くことに対する考え方や価値観の違いなど、多国籍の人が集まるからこそ生じる困難があることを知りました。しかし、会社内では国籍をこえて社員の方々が協調している姿を見て、繰り返しコミュニケーションをとることの重要性、自分の価値観を基準にして違う考え方を頭ごなしに否定するのではなく、相手を尊重し理解することの必要性に気付かされました。また、様々なバックグラウンドを持つ方々と話す中で、最近大学でもよく耳にする「ダイバーシティ」というものの面白みを感じました。教室で習うダイバーシティはもっと堅苦しいイメージがありましたが、実際にお会いして対話することで、こんな世界観もあったのかと新たな発見が多くありました。

ルクセンブルクの魅力

世界遺産にも登録されている旧市街

ルクセンブルクは、小国でありながらここでは語り切れないほど多くの魅力があります。今回は、街並みと国際性の2点に絞ってお伝えしようと思います。まず、街並みに関してルクセンブルク市の旧市街は、その古い街並みと要塞群から世界遺産にも登録されています。ヨーロッパの昔ながらの街並みを楽しみながら散歩をしていると、時間が経つのを忘れてしまいます。次に、国際性に関して、ルクセンブルクの公用語はルクセンブルク語・ドイツ語・フランス語となっており、ビジネスでは英語の汎用性もかなり高いです。そのため、バスの中や街中では様々な言語が飛び交っていました。また、治安も良くこのような環境下での留学は、きっと学びの多いものになると思うので、留学先としてもルクセンブルクは良い国だと感じました。

全体のまとめ

 4週間のインターンシップを通して、たくさんの人と出会い、学び、お金では買えない経験をたくさんしました。今後の学びとして、長期留学を検討しています。以前は、長期留学など考えてもみませんでしたが、インターンシップをきっかけに、ビジネスの場で通用する英語力・フランス語力と経済・金融の知識を習得したいと思うようになったからです。改めて、将来を具体的に考えるきっかけとなったルクセンブルグみずほ信託銀行でのインターンシップに参加して本当に良かったと思います。