受託研究活動 – 2018年度

研究課題:「日本におけるCLILの広まり:その形式、理由、事例」

委託者

公益財団法人 日本英語検定協会

研究目的及び内容

CLIL (Content and Language Integrated Learning) を日本で最初に紹介したのは、渡部良典、池田真、和泉伸一、『CLIL内容言語統合型学習:上智大学外国語教育の新たなる挑戦』(上智大学出版、2011年)であった。それ以来、小学校での外国語活動、高校での英語選択科目やSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)での理科授業、大学での一般英語科目などでCLILを冠する実践が実験的に行われてきた。最近では、中学校の検定教科書に登場したり、私立校では通年で一般教科をCLILで教えたり、高等専門学校の工学系教員が授業で取り組むなど、その認知度と普及度の高まりは顕著である。しかしながら、その全体像や実態は体系的に把握されておらず、多くの知見や成果が共有されていない。そこで本研究では、我が国におけるCLIL教育の質的向上と量的拡大に資するべく、以下の研究疑問を解明したい。
(1) CLILには、どのようなタイプがあるのか(形式)(2) CLILをなぜ取り入れるのか(理由)(3) CLILには、どのような成功例と失敗例があるのか(事例)(4) CLILならではの学習プロセスとはどのようなものか(実例)

研究代表者

  • 吉田研作(SOLIFIC正所員、上智大学言語教育研究センター特任教授)

研究分担者

  • 池田 真(SOLIFIC正所員、上智大学文学部英文学科教授)

期間

  • 2018年10月1日-2019年3月31日

研究課題:「TEAPが高校の英語教育に与える波及効果」

委託者

公益財団法人 日本英語検定協会

研究目的及び内容

本研究ではTEAPが高校の英語教育にもたらす波及効果を明らかにする。波及効果とは、テストが教師の指導内容・方法および生徒の学習内容・方法に与える影響のことを指す。TEAPは英語教育へ良い波及効果をもたらすと期待されているが、大学入試としてさまざまな大学で採用されてから未だに実証研究がなされていない。具体的には、以下のことを明らかにする。
1.TEAPを受験する生徒を指導する教員とそうでない教員で、指導内容・方法にどのような違いがあるか。
2.TEAP PBT、CBT対策の指導はどのように行われているか。
3.TEAPを受験する生徒とそうでない生徒で、英語学習内容・方法にどのような違いがあるか。

研究代表者

  • 吉田 研作(SOLIFIC正所員、上智大学言語教育研究センター特任教授)

研究分担者

  • 佐藤 敬典(SOLIFIC正所員、上智大学言語教育研究センター助教)

期間

  • 2018年4月1日-2019年3月31日