11月25日、国際関係研究所（SIIR）の開所記念講演・シンポジウム「アジア太平洋のガバナンスと日本の国際協力」が開催され、学内外から約80人が来場しました。

シンポジウムでは、独立行政法人国際協力機構(JICA)で理事長を務められた後、10月から東京大学東洋文化研究所教授として研究生活に戻られた田中明彦氏による基調講演と、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授の植木千可子氏(1983年上智大学大学院国際関係論専攻修了)、国際関係研究所所員の納家政嗣教授によるパネルディスカッションが行われました。

研究所の中期的テーマと関連付けたディスカッションでは、｢アジア太平洋の安全保障と日本の戦略｣（植木教授）「グローバル経済の中の日本政治経済外交」（納家教授）の２つの報告がなされ、安全保障と経済の両面から日本が直面する課題が明らかにされました。フロアからも多くの質問が寄せられましたが、十分に議論できなかった点も残りました。それらについては、今後の研究所セミナーなどで取り上げていきたいと思います。

引き続き行われたレセプションには学生の皆さんも数多く参加してくれて、なごやかな雰囲気のもと、有意義な時間を過ごすことができました。参加してくださった皆様に感謝いたします。

国際関係研究所所長　樋渡由美