今日の中東・北アフリカの食糧問題―チュニジア・レバノン・エジプトの事例より(2023年2月10日(金) オンラインミーティング)
ウクライナ危機発生からまもなく1年。いまだ戦闘が続く中、食糧・肥料・エネルギーを中心とした世界の資源市場は大きな打撃を受け、危機対応としてさまざまな動きが展開しています。主要穀物の大半をロシア・ウクライナの輸入に依存してきた中東・北アフリカ地域も直撃を受けましたが、黒海封鎖はきっかけに過ぎず、この地域はそれ以前からの構造的課題に苦しんできました。本企画では、かつて「アラブの春」の優等生といわれ現在は政治的混迷を深めるチュニジア、再権威主義化が進む世界最大の小麦輸入国エジプト、国難レベルの複合危機に見舞われてきたレバノンを取り上げ、各国の食糧問題の深層を探ります。
16:00-16:05 司会・河村有介(神戸大学)
16:05-16:20 井堂有子(日本国際問題研究所)
「黒海封鎖の衝撃と中東・アフリカの食糧不安」
16:20-16:35 山中達也(駒沢大学)
「チュニジアにおける食料安全保障の構造的課題と食料主権」
16:35-16:50 岩崎えり奈(上智大学)・井堂有子(日本国際問題研究所)
「エジプトにおける食糧『危機』が直撃する脆弱層」
16:50-17:05 土屋一樹(日本貿易振興機構アジア経済研究所)
「レバノンの食料不安―金融危機と難民流入―」
17:05-17:15 討論者・佐藤 寛(日本貿易振興機構アジア経済研究所)
17:15-17:30 全体議論(17:30以降は研究メンバー会議)
今回のWSでは、会議室等の理由により、報告者以外の方は基本的にオンラインでのご参加をお願い致します。
ご参加希望の方は、こちらからご登録下さい(2月8日まで)。
ご参加希望の方には、追ってZoomリンクをお送り致します。
*本研究会は、私学振興・共催事業団学術研究資金による共同研究「現代イスラームにおける公共性再構築をめぐる動態の研究」の研究の成果です。