コロナ禍の大学生活について

こんにちは。ロシア語学科 3 年生の若月花帆です。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。ご存知の通り、2020 年は新型コロナウィルスが猛威を振るい、その影響は現在も続いています。ほとんどの大学は感染対策からオンライン授業に移行しましたが、上智大学も例外では有りません。ニュースでは、「大学に行けない大学生」が報道され、思うような大学生活を送れない多くの学生たちが強いストレスを感じて いることが明らかにされました。今回のテーマは「コロナ禍の大学生活」ということで、最近(2020 年 10 月 23 日現在)の大学生活についてお話ししたいと思います。

誰もが初めてだった春学期のオンライン授業が終わり、秋学期は新しい授業形態にすっかり慣れました。7 月に、秋学期も一部を除いてオンライン授業の続行が決まった時は、友人達や先生方に会えないことを寂しく感じました。しかし、大学に行かなくなったことで、往復 2 時間の通学時間が浮いたこと、体調が多少悪くても出席できること、手元に様々な辞書や専門書を置いて、講義中に確認できることなど良い面もあります。また、Zoom を使ったリアルタイム方式の講義は自室でリラックスして受けられるようになったことから発言しやすくなったこと、オンデマンド方式の講義は文字で講義内容が追えるようになったことから聞き逃すことが減ったことなど、今までの講義スタイルには無かった良さも感じています。一方で、オンライン授業にはコンピュータ周りの設備や授業を受ける環境に関する解決が難しい問題があり、これらが原因で講義が受けられないことがあります。ほかにも、ロシア語の授業といえば発音練習やテストがありますが、Zoom 越しでは実施が難しいことを学生側も感じています。

大学構内の施設は、現在入構を制限されていますが徐々に緩やかになってきました。サークルなどの課外活動も土・日・祝日であれば、活動を再開できるようになったようです。授業も慣れてきて、いざ元通り…とはいきません。このオンライン授業で最も大きな損失は、大学での新しい人との出会いでしょう。授業で初めて会った人と会話して、食堂で一緒にご飯を食べて…といったことが本当になくなってしまいました。大学は高校や中学校とは違って、 必ずしも仲の良い人を作る必要はありません。しかし、大学には高校や中学校よりも様々な バックグラウンドを持つ人たちが大勢おり、そういった人々と知り合う機会が少ないことは痛手であるように思います。

今年度のロシア語学科では、例年 1 回行う1 年生のオリエンテーションを 2 回行いました。 さらに、今学期の最後にも1 年生のオンライン交流会を予定しています。(1 年生のみなさんはお楽しみに)また上智大学全体では、学生の集まる企画やメンタルケアなども行われています。問題はまだまだありますが、一人で抱え込まずに相談することで気負わずに大学生活を送りたいものです。

                      ロシア語学科 3 年生 若月花帆