ペトロザヴォーツクの四季


ロシア語学科 3年
小川 舞

 こんにちは!ロシア連邦・カレリア共和国の首都、ペトロザヴォーツクに留学中の小川舞(おがわ・まい)です。ペトロザヴォーツクはオネガ湖というヨーロッパで2番目に大きな湖のほとりにあり、キジ島という世界遺産で有名な都市です。
 2月に始まった留学生活も残り1か月となりました。今回このブログでは、これまでのペトロザヴォーツクの天候・気候について書きたいと思います!!

 到着した2月は、想像通り雪が降り積もっていました。外を見るとあたり一面が雪。東京の雪とは違い、水分が少なく、ふわふわしています。気温が低いため、雪が結晶のまま降っていました。一番寒い日の気温は-25℃まで下がりました。太陽が出ている時間も少ないので、外を歩いている時はとてもきつかったです。帽子が手放せませんでした。一方、建物の中はとても暖かいので、半袖で授業を受けているロシア人もいました。半袖で生活していることに驚いたと友達に伝えると、「①人によって寒さの感じ方が違うから着こむ人もいれば薄着の人もいる、②若い子はおしゃれが好き、➂ロシアの天候がころころ変わるから、何を着たらいいかわかっていない」という答えが返ってきました。③の理由は面白いですね。

バス停。寒い中、なかなか来ないバスを待つのは大変です。

バス停。寒い中、なかなか来ないバスを待つのは大変です。


近くにあるオネガ湖。水が凍っているので、湖の上に立つことができます!!

近くにあるオネガ湖。水が凍っているので、湖の上に立つことができます!!


濡らしたタオルを外で振り回すと、すぐに凍ってしまいました。

濡らしたタオルを外で振り回すと、すぐに凍ってしまいました。


3月最後の週、バレエ「白鳥の湖」を観に行きました。

3月最後の週、バレエ「白鳥の湖」を観に行きました。

 

 4月になると、ようやく雪が解け始めました。雪が降っている時、雪の上に土をまいていたため、解け始めの頃はあたり一面が泥水で歩くのに一苦労でした。そして、ここペトロザヴォーツクは緯度が高いのでこの頃から白夜になります。日が沈むのがどんどん遅くなっていきました。

側溝が少ないので、泥水がたまっています…。

側溝が少ないので、泥水がたまっています…。

 

 5月から一気に暖かくなり、たんぽぽがいたるところで咲いていました。オネガ湖の氷は、5月の上旬まで残っていましたが、下旬にはもうすっかりとけていました。

5月初めのオネガ湖

5月初めのオネガ湖


5月終わりのオネガ湖。 私のお気に入りの1枚です。

5月終わりのオネガ湖。私のお気に入りの1枚です。


 夏の気温は、ほぼ20℃台でした。天気も良かったので、よく散歩をしていました。30℃を超えた日があったのですが、これは8年ぶりのことで異常気象だと言っていました。毎年30℃以上の夏を過ごしていた私としては、過ごしやすい夏でしたが…。

川辺で友達とスケッチをしました。

川辺で友達とスケッチをしました。

オネガ湖沿いの遊園地。窓なしの観覧車に乗りました。何回乗っても慣れません…。

オネガ湖沿いの遊園地。窓なしの観覧車に乗りました。何回乗っても慣れません…。


ペトロザボーツクから船で1時間半のところにあるキジ島。一番有名な建物は修理中でしたが、その光景に出会うこともなかなかないことなので逆に良かったと思っています。

ペトロザボーツクから船で1時間半のところにあるキジ島。一番有名な建物は修理中でしたが、その光景に出会うこともなかなかないことなので逆に良かったと思っています。


 9月になると、だんだん気温が下がっていき、10月にはもう雪が降り始めました。

 

紅葉はきれいでしたが、すぐ終わってしまいました。少し残念…。

紅葉はきれいでしたが、すぐ終わってしまいました。少し残念…。


10月の様子。降ってはとけての繰り返し。

10月の様子。降ってはとけての繰り返し。

小川舞12


 最近の日の出は9時ごろ、日の入りが15時半ごろです。最高気温がマイナスの日が増えてきました。空も青空の日が減り、どんよりとした空が続いています。そろそろロシアの冬が本格的に始まります。

 ロシア人学生の間でも風邪が流行っています。皆さんも風邪には気を付けてくださいね。