サンクト・ペテルブルクから、「ス・ノーヴィム・ゴーダム!」(С Новым годом! /あけましておめでとうございます!)ロシア語学科3年の橋場りおん(はしば・りおん)です。今回はロシア語学科で一番(?)グルメな私が、留学生活のリポートをしつつ、ペテルブルクで食べた「フクースナ!」(Вкусно!/美味しい)な料理の数々を紹介しようと思います。
私は現在、サンクト・ペテルブルク国立文化大学へ交換留学で来ています。この学校の建物はもともと宮殿だったこともあり、世界遺産に指定されています。寮から大学までの道のりは1時間弱と長いですが、通学路にも世界遺産が多く、通学途中に見える景色は絶景です!
上智大学からの交換留学生は毎年ロシア語の個人授業を受けることができます。自分のレベルに合わせてロシア語を習得できて、マイペースな私には絶好の学習環境です。 長い道のりを登校し、1日3時間マンツーマンの授業を受けているとお腹が空きます…。そんな私の楽しみは学食です!
こちらの学生定食は約300円と学生のお財布に優しいお値段です。文化大学には芸術学部があり、役者やダンサー志望の学生も多いので学食はヘルシーで低カロリーです。学生には「病院食」なんて言われていますが(笑)、値段の割に満腹になります。他にも単品でピロシキや壷焼き、パフェなどを安く注文できます。
課外活動は、サンクト・ペテルブルク国立大学の学生が主催する会話クラブに参加しています。この会話クラブは日本語を勉強しているロシア人学生と日本人留学生が日本語とロシア語で交流できる貴重な場となっています。 クラブ活動の一環で、ときどきロシア料理を作ります!今までにブリヌイ(ロシア風パンケーキ)やピローグ(ロシア風パイ)をみんなで協力して作りました。
ロシアでは大学生のみならず、小中高校生にも日本語を勉強している人が多いんですよ!先日、文化大学のOGの先輩が務めているサンクト・ペテルブルク国立第583番学校を見学しました。この学校はペテルブルクで一番最初に日本語教育のカリキュラムを導入した学校で、現在校内で300人ほどの生徒が日本語を勉強しています。見学会ではロシア人の生徒たちと一緒に授業を受けたり、交流会をしたりして、とてもいい思い出になりました!
ペテルブルクのみならず、ロシアでは日本文化が大人気!日本食レストランも非常に多いです。お陰で日本食が恋しい、と思うことも少ない気がします。
中でもラーメン屋は大繁盛で、ペテルブルクでは現在ラーメンブームが巻き起こっています。2018年だけで日本人経営のラーメン屋が市内に三軒もできました。 そう、2018年は日露両政府が決めた「日露文化交流年」。そのため日本文化に関するイベントも多く、どれも盛り上がりを見せていました。 私も、ポップカルチャー紹介イベントへ遊びに行ってきました!
私もアニメや漫画が好きなので、同じ趣味を持つロシア人と話せて本当に嬉しかったです!
ポップカルチャーのみならず、伝統文化を紹介するイベントももちろんありました。私は在サンクト・ペテルブルク日本国総領事館主催のイベント «День Японии (日本の日)»に出演し、ロシア人の和楽器演奏者たちと和楽器の合奏をしました。
私は小学生の時からお琴を習っていたのですが、このような貴重な機会がいただけて、「日露文化交流年」に留学できてよかったと心から思えました!
最後に私のイチオシ料理を紹介します。私はグルジア(=ジョージア)料理が大好きです! ロシアに来るまで全く食べたことがなかったのですが、どの料理も味が濃くて絶品!思わずハマってしまいました。
冬休みは友達とグルジア(=ジョージア)へ行く予定です。本場のハチャプリを食べられるのが今から楽しみです!
留学生活が終了するまで1ヶ月を切ってしまいました。思い返すと楽しい思い出ばかり…。あと少しで帰国だと思うと本当に寂しいです。ペテルブルクでの残り少ない日々を大切に過ごし、美味しいものをお腹いっぱい食べて、日本に帰ろうと思います!