「モスクワ大学への日本人学生100名派遣プログラム」に参加してきました。

ロシア語学科 3年
浦野 莉帆

 

 2014年3月16日から22日の1週間、日露青年交流センター主催の「モスクワ大学への日本人学生100名派遣プログラム」に参加してきました。

 ロシアといえば何が思いつくでしょうか。日本にはやはり、寒い、広い、暗い、危ないといったようなイメージを持っている人が多いと思います。わたしも今回ロシアへ行くまではいわゆるステレオタイプのイメージが強かったです。

Urano01

 1番最初にロシアに降り立って受けた印象は「寒い!」でした。これは想像していたロシア像と一致したのですが、偶然にも前日までは13℃くらいであったのに16日頃から冬の寒さが戻って来ていたようでロシア人たちも困惑していた様子でした。それでも空気は澄んでいて、毎朝滞在していた寮を出る度に身が引き締まる思いでした。
 
 次に、「広い!」。何とも単純な私の五感ですが、モスクワ大学は自分が想像していた以上の荘厳な建物で、夜に見た時の感動といったら。ぜひ多くの人に味わってもらいたいです。

 ロシア人といえば「冷たい」「厳しい」?などと勝手に想像していたのですが、今回関わった人たちは本当に温かい心の持ち主ばかりで予想を裏切られました。ロシアから見た日本とは如何なるものか気になっていたのですが、少しその不安が解けたようでした。

3image

 そして…今回数多くのプログラムや芸術鑑賞が用意されていたのですが何より挑戦的だったのがモスクワ大学の食堂。(ここで食べ物が合わず自分の誕生日に体調を崩したのはここだけの話です。) 寮に滞在させてもらったためこの食堂での食事が主なものとなっていたのですが、これがなかなか駆け引きでした。得体の知れないスープが美味しかったり、クリームブリュレのような見た目のおかずは卵の白身でまるで豆腐一丁をそのままたべているような、コメントしづらいお味だったり、美味しそうなデコレーションケーキは甘すぎて最後まで食べきれなかったりとなかなか面白い体験でした。

モスクワ大学の学生食堂にて

モスクワ大学の食堂にて (左側が筆者)

 ロシアの人々はとても温かく優しく日本のことを好んでくれていたり、寒いだけではなくその中に素晴らしい自然の美しさ、芸術の巧みさがあったり…。見た目やステレオタイプに左右されず、自分で実際に体験してみることが何よりも大切なのだということがわかりました。
日本のメディアではまだまだロシアはマイナスのイメージで視聴者に伝えられがちですが、本当は想像を良い意味で裏切ってくる魅力が詰まった国だと私は感じました。このことを今後、みなさんに伝えていこうと考えました。

Urano03

 今回お世話になった職員の方々や先生方、そしてモスクワ大学の学生や日本の他の大学の学生との出会いに感謝し、わたしの将来にこの経験を活かしていきたいと思います。

Urano02