Счастливой пасхи! 〜モスクワでの留学生活


ロシア語学科3年
齊藤かれん

みなさん、Счастливой пасхи(ハッピーイースター)!

 モスクワに留学中のロシア語学科3年の齋藤かれんです。今モスクワはイースターのお祝いの真っ最中です。中心街の至るところに卵やウサギの飾りがあり、とても可愛らしいです。図1

 私は現在モスクワ国立大学で学んでいます。モスクワ大学といえばやはりこのスターリン建築の本館が有名で、ガイドブックにも載るほどです。そんな建物に上智大学の交換留学生は住むことができます。初めて見たときは「こんなところに住めるなんて!」と、とても感動しました。実際に生活してみると、施設の老朽化がかなり進んでいたり、共用の台所に蛇口が1つしかなかったりと不便なこともたくさんあります。それでもこの美しい建物に住めるということはモスクワ大学への留学に際しての大きなメリットだと思います。

図2

 授業はこの本館からほど近い校舎で受けます。私のクラスはスイス人、台湾人、スロベニア人、韓国人、イギリス人、トルコ人、ドイツ人と私の8人で構成されており、全員の国籍が違うというとてもインターナショナルな環境でロシア語を日々勉強しています。クラスメイト同士の仲がとても良く、放課後に博物館やカフェに行ったり、夕食にそれぞれの国の料理を作り合ったりしています。

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ロシア語の授業を受ける校舎

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いつも授業を受けている教室

 モスクワは首都だけあって交通機関が非常に充実しています。16路線ある地下鉄は1~2分に1本の間隔で到着しますし、他にもマルシュルートカとよばれる小型の乗合バスや、トラム、バス、トロリーバスがモスクワ中を網羅しています。運賃はトロイカというICカードで60回回数券を買うと1回約30ルーブル(約54円)で利用でき、リーズナブルに移動できます。ちなみに、地下鉄は何時間乗っても、何度乗り換えても改札を出なければ1回としてカウントされ、料金も一律です。さらに、学生証があれば学生向けのソーシャルカード(Социальная карта студента)を作ることができます。このカードがあれば、月655ルーブル(約1125円)でモスクワの公共交通機関が全て乗り放題になります!また、色々なお店で割引カードとしても使えるそうです。ソーシャルカードを取得するにはまず公証役場(Нотариус)へ行き、パスポートをロシア語に翻訳してもらう必要があります。その後、公共サービスセンター(Центр государственных услуг)でソーシャルカードの申請手続きをすると一か月後に受け取ることができます。

図5

モスクワ一美しいとも評される地下鉄のコムソモリスカヤ駅

 さて、私は佐山先生のご紹介で、モスクワ市内にある大学の日本語の授業に毎週ネイティブスピーカーとして参加させていただいています。日本語教育に興味がある私にとって、海外でどのように日本語が教えられているのかを実際に授業に参加して学べるのはとても有意義です。こちらの日本語の授業では、日本の歌を聴いてその意味を勉強したり、セリフのないマンガを日本語で説明したりと非常に面白い内容の時もあれば、古文を読解するという高度な内容の時もあり、毎週どんな授業に参加できるのかとても楽しみです。

 他にも、モスクワ大学の日本語会話クラブや、モスクワ日本文化センターが主催する日本語学習クラスへのビジターセッション、日本語を学ぶモスクワ在住のロシア人と日本人の交流クラブなどにも時々参加しています。

図6

 留学生活はまだまだ続きますが、悔いの残らない充実した留学となるようにこれからも頑張ります!

                            ロシア語学科3年 齋藤かれん