こんにちは。2年生の高橋千明です。私はこの2月に2週間モスクワのロシア国立人文大学というところで短期留学をしてきました。現地での経験について報告します。
私は韓国、中国、アメリカ、チェコ、アフガニスタン、イタリアから来た留学生と一緒のクラスに入りました。自己紹介の時に将来どんな仕事をしてロシア語をどう活かしていくのかを必ず聞かれました。全員将来の目的を持ってロシア語を学んでいるんだな、と痛感しました。
授業は4科目あり、私の場合1コマ(90分)600ルーブル(約900円:2016年2月現在)で受けていました。
Практика речи(和訳:実践会話)という授業は上智大学の会話の授業に似ていて、リスニングをしたり、自国の結婚式や子供の教育方針などについて紹介して議論したりしました。
Грамматика(文法)は今まで上智で学んでいたことが活かせた科目でした。もちろんロシア語で書かれたロシア語文法の教科書を使いました。
ЯСМИ(Язык средства массовой информации)(マスコミの言語)では毎回Газета метро(地下鉄新聞)という新聞が配られて記事について議論しました。その場で日本語に訳すことはできても、議論できるほど理解しきることができず大変でした。新聞に出てくる単語を先生が引用して、この言葉は言い換えると何か、全員質問されました。
Художественный текст(文学作品)は最も苦戦しました。プーシキンの作品を読みました。これもまた辞書を使って日本語には訳せるのですが、ロシア語の意味をロシア語で説明しなければならず、私の現在の語彙力では厳しかったです。読みながら「なぜ~なのか?」という質問もされるので訳しながら理解せねばならず、苦労しました。これがテキストです!
東京外国語大学から交換留学で来ている留学生に話を聞いたのですが、ロシア国立人文大学は知名度こそあまり無いもののかなり良い大学だと言っていました。アジア人が少なく世界各国からの留学生が集まっていて、また土日にロシア人と共にサークルで活動する人が多いそうです。私は今回たった2週間しか学べませんでしたが、この大学で1年間学んだら、かなり力がつきそうだなと感じました。