ロシアでの留学生活は「ハマる」?

ロシア語学科 3年
大橋 知紘

 こんにちは。3年生の大橋知紘です。現在、ロシアのサンクト・ぺテルブルク文化芸術大学で交換留学をしています。留学して約3か月が経ちました。私がどんな生活を送っているのか、皆さんにお伝えしたいと思います。

左から2人目が筆者

左から2人目が筆者


夏の名物、跳ね橋です。

夏の名物、跳ね橋です。

  週3回、1回3時間のロシア語のほか、ロシア人の学生と一緒に授業を受けています。ロシア語の授業は先生とマンツーマンで、3時間ひたすらスピーキングをやることもあるので、2年生までに習ったロシア語をひたすらアウトプットしているという感じです。自分の興味のある学科の授業を自分で選んで受講することができます。私はロシア語の授業のほかに、倫理、ロシア語の構造、文化学をロシア人と一緒に受講しています。もちろん希望をすれば外国人留学生の中で学ぶこともできますが、ロシア人の中に自分1人が外国人という状況で勉強できることは言語面だけでなく精神面強化にも役立っていると思います。

サンクトペテルブルクは北のベネチアとも呼ばれます。ピョートル大帝が「ヨーロッパへの窓」にしようとつくっただけあって、モスクワとは違った雰囲気の街です

サンクトペテルブルクは北のベネチアとも呼ばれます。ピョートル大帝が「ヨーロッパへの窓」にしようとつくっただけあって、モスクワとは違った雰囲気の街です

  ロシア人と一緒に受ける授業では、話すスピードの速さやロシア語そのものの難しさに毎日苦しんでいます。しかし、上智で体験した2年間の厳しいロシア語の授業が様々なところで役に立っています。ロシア人は最初こそ怖いかもしれませんが、話してみると本当に優しくて良い人たちで、助け合いや思いやりの精神で溢れています。友人が授業や生活を助けてくれるのはもちろんですが、街中でも素敵な人たちにたくさん会います。空港に行く時に間違ったバスに乗ってしまったことがあり、どうやっていくのか聞いたら周りの人が何回も教えてくれて、しまいには一緒に空港までついてきてくれました。日本では見知らぬ人には関わらないのが普通だったのに、ロシアでは自分から一歩踏み出して聞けば、おせっかいレベルで丁寧に教えてくれて、東京にいる時には気が付かなかった人の温かみを感じています。

白鳥の湖をミハイロフスキー劇場で見た時のものです。

白鳥の湖をミハイロフスキー劇場で見た時のものです。

  そういった人たちとの交流が、毎日とても楽しいです。インターネットで検索しても、怖い国というより一風変わった国、面白い国というイメージの方が先に出てくると思いますが、いい意味で毎回予想を裏切ってくるロシアの生活はスリル満点で楽しいです。ロシアでの生活は「はまる」人がとことん「はまってしまう」タイプの生活じゃないかなと思います。

5月9日の戦勝記念日にあわせてパレードが行われました。写真は予行演習に遭遇した時のものですけど笑 エルミタージュ美術館へも大学から歩いて15分くらいです。

5月9日の戦勝記念日にあわせてパレードが行われました。写真は予行演習に遭遇した時のものですけど笑 エルミタージュ美術館へも大学から歩いて15分くらいです。


タイヤパンクしたまま何事もなかったかのように走り続けるトラック。

タイヤパンクしたまま何事もなかったかのように走り続けるトラック。