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講演会「日本とブラジル 外交関係120周年の足跡をたどる」の報告

子安昭子

1月13日にポルトガル語学科とイベロアメリカ研究所共催による講演会「日本とブラジル 外交関係120周年の足跡をたどる」を開催しました。
日本とブラジルは2015年11月15日に国交関係樹立から120年を迎えました。この間、両国の間には、1908年に始まる日本人のブラジル移民の流れ(今やブラジルは世界最大の日系人社会を持つ国)、戦後以降の貿易や投資、政府開発援助などを中心とする経済交流が生まれました。
また90年代に入ると、日本で働くために多くの日系人たちが日本を訪れるようになりました。
その数は最も多い時でおよそ33万人に上り、食べ物や音楽などブラジルの文化や習慣を日本の中で感じることも多くなりました。

講演会では私、子安が120年の日本ブラジル関係を駆け足でたどったのちに、ブラジルからお招きした二宮正人サンパウロ大学教授、アレシャンドレ・ウエハラ・リオブランコ大学教授にそれぞれ「友好関係の形成と空白の10 年」、「ブラジル対外関係の中で日伯関係を再考する」というタイトルでお話いただき、最後に学科で長い間ブラジル政治経済の講義をしてくださった堀坂浩太郎名誉教授に「両国経済界による日伯EPA締結の提案とその意味」のタイトルのもとにお話いただきました。

当日会場となった12号館402教室は150名近い参加者で一杯になりました。
学科学生の顔も沢山ありました。
皆さんはどう講演会を聞いてくれたでしょうか。
またポル語学科以外の学生さんも数多く来てくださり、皆さんが広く日伯関係に関心をもってくれていることを感じました。
そして長くブラジル関係のお仕事をされている企業や政府機関の方々にも多数ご参加いただき、本当にありがとうございました。
そうした方々の中には学科の卒業生の皆さんもおられ、講演会終了後も講演者の先生方とのお話がいつまでも続きました。

今後ともブラジルそしてポル語圏に関するテーマで学科の講演会やシンポジウムを開催してまいりたいと思います。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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