昨年2015年末に『ポルトガル語圏世界への50のとびら』が出版されました。
ポルトガル語学科創設50周年(2014年)に合わせて、ポルトガル語圏に関する50のテーマを選び、そのテーマについてストーリー性をもって説明する、といった内容です。
現在学科で授業を担当している先生方で書きました。
それぞれのテーマは先生方の専門を反映したものが多いですが、そうでないものもあります。
ただやはり大学教員という職業柄でしょうか、テーマの解説というよりも、結果的に仕上がったものはむしろ論文調のものが多いです。
でも決して難しいということはありません。
ストーリー性がありますし、一つ一つが完結していますのでどこから読んでいただいても大丈夫。
まずは関心のありそうなものから読んでみてください。
目次を見るとわかりますが、5つの章のタイトルはすべて動詞です。
人間はいつでもどこでも「扉を開く」、つまり何か始めるには「行動する」ことが大事ですよね。
この本でも、ポルトガル語圏の扉を開く上で大事な動詞を5つ選び、そのもとに、関係するテーマ50個をちりばめました。
章タイトルを動詞にしようとお考えになったのは実は市之瀬先生です!
なかなか他ではない奇抜なアイディアですよね。
ネイティブの先生方がポルトガル語でお書きになった原稿の翻訳の何本かは学科の卒業生お二人にお願いしました。
卒業後も大学院生や研究員としてポルトガル語の勉強を続けてきた方々なので、安心して翻訳をお願いしました。
もちろん大変なこともあったと思いますが、頑張って最後まで取り組んでくれたことに改めて感謝します。
ページ数およそ420ページと、少々分厚い本ですが、比較的持ちやすいです。
それほど重くありません。
ポル語の辞書やテキストなどかばんはすでに一杯かもしれませんが、ぜひこの本も加えていただき、パラパラと、そしてじっくりと読んでもらえることを学科教員一同願っています。