私の母国エルサルバドル共和国について

ナンシー・エウニセ・アラス・モレノ (Nancy Eunice Alas Moreno)

はじめまして!¡Mucho gusto!

皆さん、初めまして。私はナンシー・エウニセ・アラス・モレノです(長いのでナンシーと呼んでください)。エルサルバドル共和国から来ました。

2022年4月から、イスパニア語学科で、イスパニア語とイスパニア語圏の法律と社会について教える機会を得ました。学生からは色々な面白い質問をされるだろうと思うので、私にとっても勉強の機会になるでしょう。法律という分野の勉強は難しいですが、一歩ずつ、一歩ずつ、慌てずにしっかりとやって行けたらと思います。学生の皆さんが現在のグローバル社会において活躍できる社会人になるために、私と一緒に勉強することが少しでもお役に立てば嬉しいと思っています

このブログを書くことを依頼された際に、いくつかのテーマを考えましたが、日本ではエルサルバドルについて知っている人が限られているので、母国について書くことに決めました。これから私の大好きな国について簡単に説明したいと思います。

エルサルバドルは中米にあり、国名の日本語での意味は「聖救世主」です。エルサルバドルは、中米7カ国の中で最も小さい国なので、「アメリカの親指小僧」(el Pulgarcito de América) として知られています。国の人口は約700万人ですが、海外に住んでいるエルサルバドル人の割合が比較的高く、例えば、米国には約200万人が住んでいます。

エルサルバドルは、14県 (departamentos) で構成されており、首都は「サンサルバドル市」(ciudad de San Salvador) です。サンサルバドル市は、東京都のように発展しているわけではないですが、ある程度は整備されている町であると思います。電車がないので、市民は移動に、バス、タクシー、バイク、ウーバー、マイカー等を利用します。自転車を利用しやすい環境ではないので、あまり使われていません。

エルサルバドルは小さい国ですが、見所が詰まっています。サンサルバドル市に住んでいる人々は、週末には、ショッピングモール、ファストフードのお店、伝統料理のレストラン、首都の近くにあるビーチなどに出かけ、快適な時間を過ごすことができます。一番有名なビーチの名前は、プエルト・デ・ラ・リベルタッド (puerto de La Libertad) で、国内第1位の観光スポットであると言われています。

国の伝統的な料理の例としては、ププサ (pupusa) というトウモロコシから作る食べ物を挙げることができます。ププサは丸くて小さいパンケーキのような形で、真ん中にチーズや塩味の豆等を入れることができます。ププサは、トマトソースとピクルス (curtido) と一緒に食べます。私は、ププサの作り方を日本に来てからYouTubeで学びました(笑)。私が作ったププサの写真をお見せします。

 

 

 

 

 

 

 

 

エルサルバドルの法定通貨は、エルサルバドル・コロン (Colón salvadoreño)、米国ドル、ビットコイン (Bitcoin) の3つです。コロンは、2000年まで使われており、その後に米国ドルの導入段階 (dolarización) に入りました。国の法定通貨として米国ドルが導入された後、国内ではコロンと米国ドルの両方の法定通貨で取引を行うことが可能でしたが、時間が経つにつれ、市場ではコロンの紙幣や硬貨の数が減少していました。現在、コロンの紙幣や硬貨は、もっぱらコレクションのためになっています。また、ビットコインについてですが、エルサルバドルは、2021年9月にビットコインを国の法定通貨として導入しました。結果、世界で初めて暗号通貨を法定通貨として認める国になり、世界中から注目を浴びました。現時点では、国内でビットコインで取引を行う人は少ないです。ビットコインを使うのは簡単ではなく、また、市民にはビットコインを利用することに対して抵抗があるようです。そのため、現時点で、国内で法定通貨として一般的に利用されているのは米国ドルであると言えます。

エルサルバドルの休暇時期については、3つを挙げることができます。一つ目は聖週間 (Semana Santa)、二つ目は八月祭 (Fiestas Agostinas)、最後はクリスマスとお正月 (Navidad y Año Nuevo) です。これらの休暇は、基本的にはキリスト教の習慣と関連しています。

最後に、エルサルバドル人の性格について言えば、明るくて親しみやすいという性質が挙げられると思います。冗談好きで、遊びに出かける(例えば、映画へ行ったり食事に出かけたり)際にも、一人ではなく誰かと一緒に出かけるのが好きです。また、エルサルバドル人は新しい環境に適応しやすいとも思います。

このブログで、母国であるエルサルバドルを上手く紹介することができたのか分かりませんが、もし皆さんがいつかエルサルバドルへ行くチャンスがあれば、ここで書いたことが役に立てば幸いです。