¡Hola! イスパニア語学科3年の飯田真帆です。私は今年の2月からアルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるUniversidad del Salvadorに交換留学をしています。
アルゼンチンといえばサッカー(W杯カタール大会で優勝するほどのサッカー大国)、タンゴ、アサード、マテ茶などをイメージする人が多いと思います。しかしみなさん、日系人が約6万5千人(2018年JICA)いて日本食や日本文化が愛されていること、世界で8番目に大きい国かつ日本と同じく四季があることから地域や季節によって全く異なる顔を見せることを知っていますか。今回はアルゼンチンのスペイン語、ブエノスアイレスの街並み、アルゼンチン人の気質の3つの魅力をお伝えします。
アルゼンチンの首都、ブエノスアイレス市に住む人々はporteño(港町の人)と呼ばれていて、彼らの話すイスパニアは独特の発音(llとyがシャ行の音になる)、lunfardo(俗語)を使う、canto(固有のトーン)を持っているなどの特徴があります。大学で2年間学んできたイスパニアと異なるporteño のスペイン語に慣れるのは苦労しましたが、今ではこの独特なイスパニア語の響きがとても好きになりました。
ブエノスアイレス市は南米のパリと呼ばれるほど美しい街並みを持っています。私は世界三大劇場であるテアトロ・コロン、外壁がピンク色のカサ・ロサーダ(大統領府)、ボカ地区のカミニート、大学から徒歩圏内のオベリスクの4つの建物・街並みが特にお気に入りです。春になるとJacarandáという紫色の花が満開になるのも絶景だと友人から聞きました。また、ブエノスアイレスには日本国外最大の日本庭園があり、ブエノスアイレス市民にとても人気があります。日本文化を紹介するイベントも開かれ、伝統的な日本文化だけでなく、アニメや漫画をはじめとした日本文化や日本食も好まれています。他の地域も北部ミシオネス州にはイグアスの滝、南部サンタクルス州にはペリト・モレノ氷河、西部メンドーサ州にはブドウ畑といった自然豊かな絶景があります。
最後にアルゼンチン人の気質について紹介します。地域によって差はありますが、Porteñosはとても社交的、そしてサッカー愛が強くて情熱的です。挨拶は左右のほっぺに1回ずつキスをします。男性同士でもこの挨拶をするのはイスパニア語圏でも珍しいそうです。また、知り合うとすぐに敬称のustedではなく、親称のvos(アルゼンチンではtúではなくvosを使います)で話をしてきます。距離をグッと縮められるので、戸惑いもありましたが、壁を作らずに受け入れてくれる懐の深さを感じます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。アルゼンチンの魅力が少しでも伝わったら、またイスパニア語を学んでみようと思っていただけたら嬉しいです。