お祭りと美食、ひと味違う北スペインの魅力

三浦 友里江(みうら ゆりえ)

¡Hola!

みなさんこんにちは!イスパニア語学科3年の三浦友里江です。2023年8月からスペインのパンプローナにある私立ナバラ大学(UNAV)に交換留学をしています。ナバラ大学は上智大学の協定校のリストに入ったばかり。上智大学からの交換留学生1期生としてパンプローナにやって来ました。大学ではイスパニア語はもちろんのこと、ラテン語やバスク地方の歴史、キリスト教の基礎知識などを学んでいます。

私の住むパンプローナの魅力を、「お祭り」と「美食」に焦点を当ててお伝えしたいと思います。

パンプローナを有するナバラ州の北側は、フランスとの国境に接しており、西側にはバスク州が位置しています。太陽と情熱の国とよく表現されるスペインですが、一方でパンプローナは、雨にも恵まれた緑豊かな自然に囲まれた街です。冬には雪が降ることもあります。冬服を十分に持っていかなかったことを後悔しました・・・。

パンプローナという街の名前を聞いて、ピンとくる人は少ないかもしれません。では、「サンフェルミン祭」もしくは「牛追い祭り」はどうでしょうか?

街中のコースに闘牛が放たれ、その前を勇敢な何百人もの人が走り抜ける。そんなシーンをテレビで見たことがある人も多いかと思います。パンプローナは、スペイン3大祭りの1つである、そのサンフェルミン祭の開催地です。このお祭りを知らなかった人はぜひ調べてみてください。圧巻です。

街の人口は約20万人。しかし、祭りの開催期間中に全世界から100万人以上の来場者が集まると言われています。人口の5倍の来場者だなんて想像できないですよね。実は私は去年の8月にパンプローナに着いたので、まだ行けていません。とても楽しみにしています。

9月に行われるSan Fermín Txikito(ミニ・サンフェルミン祭)のGigantes(巨大人形)のパレード

ここからは美味しいご飯のお話。

パンプローナの旧市街には、数え切れないほどのバルが立ち並び、バルのカウンターには色とりどりのピンチョスやタパスが用意されています。ミシュランの星がついたバルがいくつもあるんです。

パンプローナに来たら“Juevintxo”(フエビンチョ)は欠かすことができません。Juevintxoとは木曜日の夜の少しお得なバル巡りのこと。Jueves(木曜日)と Pintxo(ピンチョ)の2つの単語を組み合わせてできた言葉です。PinchoではなくPintxoと綴るのも、イスパニア語に加えてバスク語がナバラ州の公式言語の1つである影響を見て取れます。

バルのカウンターに並ぶピンチョス

スペイン人学生は金曜の夜に実家に帰ってしまうことが多いそう。そんな訳もあってか、木曜日の夜の旧市街はたくさんの若者で溢れています。日本へ帰国する前にパンプローナのバルを制覇したいと思います。

パンプローナは、上智大学とのゆかりが深いイグナチオ・デ・ロヨラの回心のきっかけの地です。フランシスコ・ザビエルの生まれたハビエル城がある村もパンプローナの近くに位置しています。フランシスコ・ザビエルとの縁がある山口県山口市とパンプローナは姉妹都市提携を結んでおり、大学の近くには、やまぐち公園という大きな日本庭園風の公園があります。日本とのつながりを感じられるポイントの1つです。

やまぐち公園で友たちとピクニック

他にもたくさんの魅力がありますが、今回はここまで。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

少しでもパンプローナに興味を持っていただけたら嬉しいです。

¡Agur!