みなさん、こんにちは!イスパニア語学科3年の江川直樹です。僕は現在、スペインのバルセロナにあるバルセロナ自治大学(UAB)に交換留学をしています。
僕がバルセロナに留学しようと思った理由は、ガウディ芸術が好きだからです。スペインに興味を持ち、イスパニア語を勉強し始めたのも、ガウディ芸術がきっかけでした。サグラダ・ファミリアやグエル公園など、バルセロナには多くのガウディの作品があり、生でガウディ作品を見られることに感動するとともに、ガウディ作品特有の、自然の表現の繊細さや美しさを感じています。
UABでは翻訳通訳学部に所属しており、留学生向けのイスパニア語(カスティーリャ語)の授業や、カタルーニャの歴史と文化の授業を取っています。バルセロナで過ごすにあたって、バルセロナやカタルーニャを知って理解することが大事だと思ったので、カタルーニャの歴史と文化を学ぼうと思いました。歴史の他に、地理や経済、文学、美術などを授業で学び、自分の知らなかったことを多く学びました。授業ではスペイン全体の歴史とカタルーニャの歴史を両方学びましたが、高校の世界史や、イスパニア語学科の西概史では学びきれなかった、カタルーニャの歴史という細かい部分まで学べて、自分が暮らしているカタルーニャをより深く理解することができました。漠然とした考えではありますが、自分がいる場所について知って過ごすのと、知らないで過ごすのでは、生活の中においての様々なものの感じ方が違うと思います。
バルセロナに来て一番驚いたことは、日本語を勉強している人が思っていたより多かったことです。UABの翻訳通訳学部で日本語の授業を取っている学生や、バルセロナにある語学学校で日本語を学んでいる人など、日本語を勉強している人と知り合う機会が多く、やはり、自分の国の言語を学んでくれているというのは嬉しいものです。日本や日本語に興味を持ってくれて、そのような人たちと話せるのは喜ばしいことで、自分自身も日本のことをもっと知ろう、もっと発信できるようにしようと思うきっかけにもなっています。
こっちで知り合った友人達と、バルセロナの祝日であるメルセ祭りの日に花火を見たり、カタルーニャ名物calçotsのバーベキューをしたり、友達の親戚の家に連れて行ってもらい、公現祭(el día de los Reyes Magos)を共に過ごしたりと、スペインならでは、バルセロナならではの経験をしています。また、モンセラット山(Montserrat)に行って、自然の力を感じたりと、都市のイメージが強いバルセロナの意外な一面も見られたりしています。
留学は自分を見つめ直す、良い機会でもあると思います。それまでの慣れた環境から離れることで、それまでの自分を振り返り、自分のスペイン語力といった勉強面だけではなく、実家暮らしをしていた僕としては、料理や洗濯を自分でするようになって、親のありがたみなど、生活面においても再認識する物事が多々あります。大変なこともありますが、今まで出会うことがなかった価値観を知って、楽しいことや面白いこと、興味深いこともたくさんあって、留学をして良かったと思えています!