髭メタルきんにくん

広野竜也

こんにちは、ミュンヘンで筋肉履s…在外履修をしている広野竜也です。ミュンヘンに到着してから、早くも3ヶ月が経過しようとしています。 

2日目に日本にいる人とテレビ電話をして、30分一言も喋らず号泣し続けたり、銀行のカードが口座を作って40日経っても送られてこなかったり、ドイツ語講座の申し込みを間違えて、1ヶ月毎日7時間ドイツ語拷問、高速バスに置き去りにされる、パスポートの紛失等、話は尽きませんが、そんなことはどうでもいいんです。

髭メタルきんにくん。これが私の現状です。髭を伸ばし、メタルのライブを見て頭を振り、機械のようにトレーニングに勤しむ。

まず髭。日本では批判の的となった僕の髭。それがこっちではいともスタンダード。僕の髭を当たり前に受容する文化がここにはありました。(なお現在、日本の人々とのテレビ電話で髭を剃れと叱られたこと、このままでは10代に見えないこと、ゴリラ感が出過ぎてタンデムパートナーができなさそうなことを考慮した結果、剃りました。)

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こちらが50日伸ばした末の証明写真。危ない秘密結社の一員のようになってしまうのは何故なのでしょうか。板垣退助みたいになりたかった、、、

 

続いてメタル。現時点で13組ほどのライブを見ています。来日する機会のないバンドが続々とミュンヘンにやってくるのです。
日本では、普段社会に抑圧されすぎているからでしょうか、ライブの観客の皆様、暴れればいいと思ってずっと押し合いへし合い。正直言って、曲を聴く気のない沖縄の成人式の様態です。
しかし、ドイツでのライブは皆様曲を聴きにいらっしゃっている。そう、メタルアーティストの方々が頭をひねって考えたリズムに合わせて、体を揺らすのです。人間の余暇として音楽を楽しんでいるのです。

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ドイツのバンド、Eskimo Callboy のライブに参戦。ホールには満杯の人々でした。

最後に筋肉。私は趣味でフィットネス競技に出場しているのですが、ドイツにいる間もサイズアップに努めています。そのためになくてはならないもの。そうジムです。

ミュンヘンには東京以上にジムが点在しています。価格も平均的に月30ユーロ(4200円程)ととてもリーズナブル。

そんな中、私は月50ユーロを払い、片道35分かけてジムに通っています。そのジムの名は、『Ercan’s Body Gym』。名前だけでわかる、このジムはゴツいやんと。

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ジムの看板、なんだこの大胸筋は。

なぜこのジムにわざわざ通っているのか。それはオーナーが元IFBBプロボディビルダーのErcan Demirだから。ただそれだけです。朝いつものようにジムに向かうと、いるのです。Ercanが。パンを食べてるんです、掃除機をかけてるんです、おはようと言い合えるんです。これを、人間は幸せと呼ぶのでしょうね。そしてジムの雰囲気もたまらないのです。その場にいるだけで筋肥大しそう。

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ジムでの一枚。盛れた。

このように、変態性丸出しブログになってしまいましたが、ちゃんと勉強してるよ、お母さん。

最後に、私は学科の友達、現地の友達、はたまた家族の支えがないと生きてはいけない若輩者です。周りへの感謝を忘れない。人を大切にする。ごく当たり前のことですが、この在外履修で学びました。語学だけを学びに来ているのではないのです。圧倒的成長。
この若造が残り三ヶ月で大人になるのか、より変態拗らせ野郎になって帰ってくるか分かりませんが、命と単位があれば勝ちだと思っているので、生きます。

待ってろ日本の焼肉屋。