フランス国境の田舎町でドイツを満喫する

並木優伊

Hallo! ドイツ、ザールラント州のザールラント大学に留学中の、外国語学部ドイツ語学科二年の並木優伊です!

みなさんはザールラントと聞いてどこにあるかパッと思い浮かびますか??ザールラントはドイツのなかでもマイナーで小さな州です。そしてかなり田舎です笑 寮のすぐそばに羊がいたりします。ですが州都ザールブリュッケンは非常にコンパクトにまとまっていて買い物にもとても便利で気に入っています。ドイツ人は冷たいと思い込んで、怯えながらドイツにやって来たのですが、ザールレンダー(ザールラント人)は愛想がいい人が多くて、笑顔での接客も多く見られ拍子抜けしてしまいました。ドイツ語しかわからないおばあちゃんが必死に道案内してくれたり、みんな本当に親切です。田舎で娯楽が無いぶん、みんな人との繋がりを本当に大事にします。人の良さは田舎ならではの良いところだと思います。

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街のシンボル、ザール川

 

私がザールラント大学を選んだ理由の一つとして、ザールラントという土地とフランスとの関係性に興味があったということがあります。ザールラントは何度もフランスとドイツの間で揺れた歴史を持つ土地です。ドイツ人の友人のひいおばあさんは8回(!)も国籍が変わったんだそうです。なのでザールラントはどことなく街並みにもフランス風を感じます。ザールラント州はフランスに隣接していて、州都ザールブリュッケンからフランスまで車で10〜15分くらいで行けてしまいます!また、路面電車でも簡単にフランスまで行けてしまいます。四方を海に囲まれた日本だと体験できないことですね…なので週末は町のショッピングモールやファストファッション店であちこちからフランス語がきこえてきます。お店の表示も独仏両方で書かれていたりします。面白いですよね!

 一般的に英語が上手でドイツ語で話しかけても英語で返ってくると言われるドイツ人ですが、田舎のザールラントでは英語ではなしかけてもドイツ語で返ってくることが多々あります。なので、ドイツ語を勉強するには適した環境だと思います。私も日々、授業の他に言語交換パートナーと共に生きたドイツ語を学んでいます。現地で使われているドイツ語を学べるのはやはりドイツにいるからこそだなぁと実感しています。

 4月からはザールラントを去って、電車で1時間20分ほど行ったトリアという町でさらに半年留学します。実はザールブリュッケンからトリアまではゼメスターチケットでタダで行けてしまうのですが、まだ行ったことがありません…が近いうちに下見を兼ねて観光に行きたいなと思っています。2つの町に留学することは、都市によって異なる魅力を持つドイツという国を楽しむよい機会だと思っています。今はとりあえず、ザールラントでの残りの日々を楽しみながら日々精進したいと思います。

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