ドイツ語学科2年の大場亮です。僕は現在ドイツ南西部ラインラント・プファルツ州に位置する小さな田舎町トリアに留学しています。トリアはドイツ最古の街と言われており、神聖ローマ帝国時代の名残が垣間見られる街です。夜になるとたまに、絡むのを避けたいような人がいますが、基本的には本当に治安が良く、田舎特有の穏やかな日々がここトリアにはあります。
正直なところ留学前、僕は日本を離れたくありませんでした。なぜならドイツでの生活に不安がありましたし、日本での友人関係、安心して過ごせる生活といった、日本での生活環境に依存していたからです。つまりは日本での生活を理由にドイツでの生活に怖じ気づいていたのです。実に甘々で愚かな考えですね。しかし留学生活が2ヶ月経って改めて実感したことは、「人はどこに行ってもどこで生活しようと、自分次第なんだな」という事です。まだたった2ヶ月ですが、たくさんの事に気付かされ、ちょっとずつ成長できているのかなと思います。
ここで生活していく中で、自分がしようと思ったことはひるむ事なく行動に移すことができるようになりつつあります(おそらく…)。というのも、これまで「ドイツ語が話せないからできないだろう」と思っていたことは、ただ自分が「怖い」「不安だ」などといった偏った過去の経験が作り出す虚像に翻弄されていただけで、実際に自分でやってみれば案外うまくいくものだなと実感したからです。もちろん、うまくいかなかったこともありましたが、反省して学んでやり直せばいいだけですから別に失敗した結果そのものを気にするようなことはしていません。課題図書の購入の際、その本が本屋さんになかったため、注文する事には何とか成功したのですが、どうやら間違えたものを注文していたらしく、とりあえず返品できるかを聞き、返品してもらいまた改めて取り寄せてもらうことができました。英語もあまり得意ではなく、ドイツ語もできる方ではない僕にとっては一大ハプニングでした。だからそれが一人で出来た時はとても嬉しかったです。またちょっとした行動も積み重ねていけば、必要な知識や言葉も自然と身についていくのだなと学びました。要は「やればわかる」って事です。
光陰矢の如しとはまさにこのことで、ドイツに着いてもう既に2ヶ月が経過し、留学生活も残り3ヶ月を切りました。これからの残りわずかな留学生活を通して、僕はこの留学から得られる(た)ことを「これからの自分にどのように還元していけるか」について考えていかなければなりません。僕はもっともっと成長したいですし、いろんなことに挑戦し、気付いて自分に自信を持てる人間になりたいです。そのためにも知らないことを知ろうとする事、僕が留学している本質を見抜いていく事、こういった意識を忘れず行動力を磨き、実りある自分なりの留学生活を自分で作っていこうと思います!