ドイツ語学科2年の窪田まゆです。私は2月まで在外履修制度でボン大学に通っていました。そして3月からは交換留学でトリア大学に通います。
先日早速トリアで珍事件が発生しました。ドイツのドアは基本的にオートロックなのですが、あろうことか私は鍵を中に入れたまま出てしまいまして、、、。まだ2日目の出来事、ハウスマイスターとは1度も話した事がなく、きっと怒られるんだろうなあと絶望しながらハウスマイスターのもとへ。事情を話すと、「ああ、鍵を中に置いてきたのかい?大丈夫任せろ!」と、そこらへんの電灯のカバーの中から針金のようなものを取り出す彼。「僕もよくやるからこれここに隠してるんだよ、二人だけの秘密だよ」と満面の笑み、、、。
結果針金を使って器用にも開けてくれました。優しいというか怖いというか。ただ笑ってDankeと言うしかありませんでした。笑
皆さんもドイツでのオートロックドアには十分気をつけてください。笑
私の過去の海外経験なんて、2回、その2回を合わせても1週間ほど。英語は好きだけど話せる訳じゃない。外国人の友達もいない。そんな生粋の純ジャパだった私にとって、この半年間は何もかもが新しく、面白く、そして難しいものでした。また日々過ごす中で、残しておきたい感情や考えが生まれ、自分と向き合う豊かな時間が持てています。
その中から、今回は2つ伝えたいと思います。
1つ目は、人との繋がりについてです。今回は現地で出会った「日本人」について。ボンには日本から多く留学生が来ているので「留学に来たら、日本人とはなるべく関わらないようにしよう」私も初めはそう思っていました。しかし、同じ地にいる同年代の仲間と語り合い、考えを共有することは私の視野を広げ、考え方を豊かにしてくれます。この地で感じた新鮮な感情や考えを、勢いのままに話し共有する喜びは大きなものです。日本人が殆どいない、日本語を全く話す機会がない地での留学は私には想像し難い程辛いもので、凄いなあと思います。しかし、もし皆さんが日本人と巡り合える地での留学をするなら、どうかその人達との出会いを自分から狭めないでください。これは国籍関係無く言えることでもありますが、出会って無駄な人はいないです。何か吸収できることは必ずあります。これから半年また新たな地で様々な人と出会い、吸収し、自分の中の引き出しを増やせていけたらいいなと思っています。
2つ目は、授業や友達と話す中で気付いた事です。ドイツ語の授業にはアメリカ、韓国、台湾、日本からの留学生がいました。授業内では一人一人意見を言う事が多かったのですが、他の留学生の、咄嗟に聞かれた事に対して自分の意見を声にするスピードの速さを感じました。深く考えてうまく話そうとするのが日本人なら、恐れずとにかく意見をぶつけられるのが外国人、なのかなあと。発言したその先まで考えすぎていること、また普段から頭を回転させられていないということが原因だと思いました。将来社会に出た時、世界の中で活躍したいと思った時、必ずこの課題は克服しなければならないと思います。またとてもお喋りなドイツ人といるとき、自分が言葉に詰まると会話が止まってしまいます、、、ドイツ人は本当に必死に喋るのです、、、
日本語でもドイツ語でも言葉に詰まらないように、頭を回転させて何かに対して常に自分の考えを持っていられる人になろうと思いました。
ボンはすっかり私の第二の故郷となりました。トリアもこれからボンと同じくらい大好きな街になる予定です!一人一人との出逢いを大切に、吸収しきれるだけ吸収していきたいと思います。支えてくれる家族や友人のため、そして最後は自分自身のために、残り半年大切に過ごしたいと思います。