みなさんはじめまして、ドイツ語学科3年の鈴木大翼です。
僕は在外履修でブレーメン(ブレーメンの音楽隊のあの街です)に半年、交換留学でアイヒシュテットという田舎町に半年、計1年間留学しています。ドイツでの生活の様子は以前の他の方の記事を読んでもらえばよく分かると思うので、僕は留学中に考えたことを書かせてもらいます。何についてかというと、題にもあるように、“何のために留学するのか”ということについてです。このブログを読んでいるみなさんの中には、近い将来留学をすることを考えている方が多いと思いますので、少しでも参考になれたらうれしいです。僕は文章を書くのがあまり上手くないのですが、お付き合いください。
・目的がはっきりしていない留学は時間の無駄
急に厳しいことを言いますが、明確な目的のない留学は時間のむだだと思います。「ドイツ語をしゃべれるようになりたい!」というような理由はまだ曖昧な感じがします。正直に言えば、上智大学にいればドイツからくる留学生もたくさんいますし、留学生とつながりを持つ機会も自ら動けば十分にあります。ドイツ語の授業で勉強したことを、その友達になった留学生との会話で練習すればわざわざ留学に行かずともドイツ語は上達すると思います。
目的は具体的であればあるだけ、留学で得られるものは大きくなるのではないかなと思います
・モラトリアムは限られている
モラトリアムとは、社会人として働くまでの猶予期間、つまり学生として勉強している期間のことです。私たちはいつか社会に出て働かなければいけません。そしてほとんどの人が就職活動をします。そこで企業から「こいつはウチに欲しいな。」と思われなければ就職はできないわけですね。他の大学で勉強してきた優秀な学生を相手に競り勝たなければなりません。そのための準備が必要です。「多少はドイツ語話せるようになりました!」みたいな留学体験は、はたして就職活動で有利に働くでしょうか。留学に行くのなら明確な目的を持って行くべきです。時間は取り戻すことが出来ませんから、限られたモラトリアムは大事に使わなければいけませんね。
以上が、僕が留学中にぼんやりと考えていたことです。まだ僕もハタチそこそこの若僧なので、お父さんお母さんや周りのオトナからもいろんな意見を聞いて留学について考えてみてください。駄文失礼しました。