住んでビックリ!ベルリン滞在記

大竹晴登

Hallo! こんにちは、ベルリン自由大学(Freie Universität Berlin)在学中の大竹晴登です!私は2年次の秋学期に、在外履修で半年間ミュンヘンにいました。3年次となった今は、交換留学として丸1年行うベルリン生活の真っただ中です!両都市(ベルリンとミュンヘン)ともドイツと言えばでお馴染みの大都市ですね。1年半も留学でドイツに住むのは珍しいため、周りからいつも驚かれます。ドイツ滞在の1年目を迎えようとしている中でこのブログを書くため、書きたいことは山ほどあって収まりません!そんな留学シティボーイがこの身で感じたことを、体験談を踏まえて書いていこうと思います。

学校生活
ドイツの授業は日本と全然違います!例えば、予習と復習の量が日本とは段違いです。私はゼミナー(グループワーク・討論が中心の授業)を主に取っていますが、予習で読むテキストが毎週なんと20-40ページです!これが終わってもさあ大変、毎回1時間超のグループ討論が待っています。留学生のほとんどが英語・ドイツ語を喋れるのはともかく、一人が発言に3分以上も使うので、自分の脳内整理が大変です。そして、テストは日本の共通テストでお馴染みのマークシート…ではなく全て論述です。テストではボールペン書きしか認められず、制限時間も30分が基本なので、試験期間は全くリラックスできません。

ドイツ語語学の授業はどうでしょうか。恐ろしいことに、クラスメイトは全員ドイツ語がペラペラです!文法は苦手だけれども、語彙力も話す速さもネイティヴそのものです。加えて、政治経済・医療などの高度なテーマで難なく議論できるので、語学力だけで太刀打ちするのが非常に厳しいです。ウクライナとロシアの戦争をテーマに雑談が始まり、各国の軍事費についても話が広がり、みんながスラスラ答える中で「日本はどうなの?」と聞かれた時は、頭が真っ白になりました。自分の勉強不足を実感させられますが、同時にやる気も出てきます。

こんな厳しい生活でも、タンデムや学生パーティー に参加して友達を見つけると実に楽しいものです。自分の通っている大学では学生交流会がよく開かれます。基本的に留学生中心の集まりですが、英語でお喋りする時間は意外に楽しくあっという間に時間が溶けていきます。自分は英語のリスニングが大の苦手で、周りの話し声や早口な人にいつも苦戦しています。特に訛りのある人とコミュニケーションをすることが難しいです。たまにドイツ語を喋れる留学生もいるので、そんな時は「ラッキー!」だと思っています!

普段の生活
自分の寮は少し変わったシェアハウスで、1フロア30人が共同でキッチン・トイレ・シャワー・洗濯機を使います。ドイツ人もいますが、多くはドイツ語を話せない留学生なので、会話は英語がメインです。みんな落ち着いた性格で、キッチンで会うと料理のことで会話をすることがルーティーンです。ただし、冷蔵庫・棚が共用のため、自分の買った食材や備品が取られてしまう可能性があり…みなさんも私物の管理に気を付けてください。

                           共用キッチンの様子

自炊が面倒な時は外へ行きます。大都市なので、レストランが沢山あります!趣味がレストラン巡りの自分は、毎週どこか知らないレストランを探しに散歩へ出掛けます。日本と違い、レストランでは呼び鈴・レジがないため時間が経ったら店員さんが注文を聞きに来て、会計はテーブルで行われます。これはドイツ語留学生には残念かもしれませんが、自分がドイツ語で店員さんに話しかけても英語で返事をされることが多々あります。特に大都市では良くあることです。「折角ドイツに来たのにどうして英語なんだ~!」となりますよね。それでも国が近いため、イタリア料理やギリシャ料理などはどれも本場のシェフが作る本格一級品です。(ドイツ料理屋さんはあんまり多くなく、その上高いです…)

       ベルリンの初夏、ツォーロギッシャーガーテン近郊

ドイツではチップ文化がまだ残っています。カード支払いの時は読み取り機で、チップ金額入力画面と暗証番号入力画面と2回表示される場合がありますので、皆さん、チップを支払う際には気を付けましょう。

住めば都
ドイツ上陸から2カ月は閉鎖口座の開設、保険加入、ビザ申請、時間割登録…と手続きが多すぎて半分パニック状態でした。特に最初の頃は、色々な場所へドイツ語でメールをしたり、足を運んだりと多忙でした。やることに追われ食欲不振になった時のことはよく覚えています。ですが、現地の仲間と思い出を沢山作ることで、クリスマスを迎える前にはすっかり体がドイツに馴染んでいました。ミュンヘン生活の後、ベルリンでは事務作業がスムーズにできました!今となっては日本への帰国を躊躇するくらいです。絶対に皆さんも慣れてくれば、ずっとドイツに留まりたいと思うようになります!まだまだ自分はドイツ語を満足には話せないので、残りの期間みっちり語学修行を続けていきたいと思います。

                         友だちとポーランド旅行

ここまで読んで下さって、ありがとうございました!