人との関わりの中で得られるもの

山本舞美

こんにちは、ドイツ語学科3年の山本舞美です。現在はケルンに留学中で、在外履修ではミュンヘンにいました。最近はかなり陽が長くなり、時間感覚が変になっていますが、あたたかさと陽の光を感じられることが嬉しく、新たな始まりに心が弾んでいます!
そして長いと思っていた1年の留学もいつのまにか残すところ4ヶ月弱となっていました。この機会に自分を振り返り、感じたことをお話ししたいと思います。
授業で1つのテーマについてグループで話し合い、それを一人がまとめてプレゼンをするという課題がありました。どんどん言葉がでてきて、スラスラと言いたいことを言えるクラスメートの前で発表するのは気がひけるので、いつもは任せているのですが、「どうして?間違いなんて気にせずもっともっと喋らなきゃ!間違いは大好き、私たちは優しいんだから(笑)」と皆に喝をいれられ?励まされ?泣きそうになっていました(笑)小さなことは気にしていられないです!大切なのは伝えようとする気持ちであり、少し間違えたって、上手く伝えきれなくたって、自分を理解しようとしてくれる人は沢山います。全部自分次第だな、と。
同時にコミュニケーションの大切さを実感します。日本では多くを話さなくとも伝わることやお互いに理解し合えることはありますが、こちらでは多くの人が日本人よりも自分で「伝える」努力をし、対人のコミュニケーションを大切にしているようにみえます。自分のことを知ってもらいたければ、自らしっかり発信していくことが重要であり、その手段がドイツ語となればなおさらです。しつこいくらい皆に話しかけていく中国人や、楽しそうに延々と話し続けるイギリス人を見てるとそう感じます。しかしそれは人と関わる上では大事なことだと思います。友達は皆ノンストップで話し会話を広げるので、負けずについていかないと、受け身になってしまいます。また伝えたいことはもっともっとあるのに、うまく伝えられない場面がまだ数え切れないほどあり、その度にやりきれない気持ちになったりもします。ですが、全く異なる見方をしたり、私が考えてもみなかった新しい観点から物事を考えたりするので、会話には常に発見が溢れています。
ドイツに来てから、本当に様々な地域からきている学生に沢山出会いました。当たり前だけれど異なる言語を話し、多様なバックグラウンドをもっている彼らとドイツ語で何かを共有し、楽しむことができる喜びは思っていたよりはるかに大きいです。日本にいたら関わることがなかっただろう国からきた友達に出会い、マルチにいくつもの言語を使いこなす留学生に囲まれて、日本では手に入れることができないこの環境で勉強できることをとても嬉しく思います。
 残りの時間を考えると焦りの気持ちが大きくなり、頭の中ではあれもこれもやらなきゃ!となっていますが、知識や経験を確実に自分の中に残せたらいいなと思います。1日1日を大事に、日々色々な視点から新しいものを吸収していきたいです。

m-yamamoto