みなさんこんにちは☺
ボン大学に留学しているドイツ語学科3年の熊澤実子です。
私が住んでいるボンの街では今まさにクリスマスマーケットが始まっており、街中がクリスマスモード一色です。マーケットを少し歩くとGlühwein(ホットワイン)の甘い香りや様々なクリスマス限定のお菓子、Gebrannte Mandeln(砂糖などをまとったローストアーモンド)の香ばしい香りに包まれます。その甘い誘惑に負けず、食べ過ぎには注意しようと心掛けているこの頃です。
今回のブログでは、私が留学生活の中で気付いた些細な事についてお話したいと思います。
ある日の授業中のことです。ドイツのお店についてみんなで対話をした際、「ドイツのスーパーは日曜日に営業していないので、少し不便だなと感じます。」と私が意見を述べると、先生はそれに対して次のように返答されました。
「そうですね…でも私はそういう休日だからこそ、家族と一緒にゆっくり過ごすことが出来ると思います。」
そんな何気ない会話だったのですが、その先生の返答は私にとって、「ある気づき」のきっかけになりました。「ある気づき」とは、ドイツ人の余暇に対する考え方です。ここでは先生が家族と過ごしたり、それぞれのプライベートな時間として過ごす休日は労働者にとって大変、重要だと考えていると感じました。
またドイツ人の友人にこの事について聞いてみると、「私は子供の頃から今でも休日は家族や友人と過ごすことが当たり前で大切だと思ってる。そのような考え方や感覚を持っているドイツ人は多いと思う。」と彼女は返答しました。
そこで私はドイツ人にとって、余暇や休日を大切にする意欲や感覚を当たり前のように持つ事は、習慣としてあるのではないかと気づきました。そういえば、たしかにドイツの日曜日は公園や日曜日でも空いているカフェなどには、家族や人々で賑わっています。そんな姿はごく日常的な光景です。
ドイツで早期入社、早期退社が一般的であったり、与えられた有給休暇をすべて消化するそんな働き方にもこの意欲や感覚が関係しているのではないかとも思いました。
金曜日の夕方のスーパーでは、店員さんが当たり前のように「schönes Wochenende!!(良い週末を!)」と言い、お客さんは「Ihnen, auch!(あなたも!)』と掛け合います。そんなドイツスタイルも含めて、余暇の時間を大切にするこの感覚を私はとても気に入っています☺
この「気づき」により、私は遠く離れている日本の家族と過ごす時間について改めて考えるようになり、もっと家族との休日の時間を大切にしたいと強く感じるようになりました。
異国の地ドイツで実際に生活してみてると、自分には新鮮で興味深い様々な考え方や習慣、多様なバックグラウンドを持った人達に触れる機会が沢山あります。そこで得た些細な気づきは、視野の狭い自分の考えや行動に影響を与えてくれるものだと感じます。
最後に残りの短い留学生活ではありますが、語学に勤しんで大切な友達と素敵な思い出を作っていきたいと思います!